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銀座の柳染 30周年記念展 ~いのちの響き~ 作品一覧

【作家作品一覧】

運天祐子

首里織 九寸名古屋帯

<作品コメント>
手花模様をレンガ色の絣で仕切り、首里花織手巾風に帯を制作しました。
赤~紫~オレンジの楕円は空間に浮く8個の惑星、緑の丸紋や水色は植物と無限の水を表現しています。
くり返される三角形は伝統の模様で碗(わん)の意味があり食が満ち足りる幸福を願っています。
~いのちの響き~宇宙から地球を見下ろしてみる、という発想で織り始めましたが、
食や水、緑と、くらしに必要で大事な物にたどりつきました。

※作品は店内のみでの展示になります。

遠藤聡子

小倉織 木綿 九寸名古屋帯 絣入帯「清柳」

小倉織 木綿 九寸名古屋帯 絣入帯「清柳」

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<作品コメント>
小倉織は経糸の密度が高く、緯糸の影響を受けにくいため、糸の色味の細いな違いも浮かび上がる、すっとした縞が特徴です。この織物に経絣を加え、縞だけでは表現できない紋様を縞の魅力を損なわないよう用心しながら取り入れています。
柳がたおやかに風に揺れる様子はとても風流でいて、しかしその枝はしなやかだからこそ折れにくく、厳しい自然に堪えしのぶことができます。どこかしら、機転のきく柔軟な発想ができる温和な人ほど、周りに流されず自分の中に強い芯がある様子と重なります。
このたびの作品は、そのような柳の柔らかさと強さを布に表現できればと思い制作に掛かりました。
柳の枝葉からは落ち着いた黄色が染まりました。この色を活かしつつ、青みの緑と灰で経絣を染め、両色の縞が重なったところがうっすらと紋様としてあらわれるようにデザインしました。直線の組み合わせだけれど曲線が感じられるおもしろさが設定したテーマにそれとなく近づけたのではないかと思っております。
染料: 柳、柿、栗、藍、ウコン、シュロ

大髙美由紀

九寸名古屋帯 紬織絣 吉野織「雨夜」

九寸名古屋帯 紬織絣 吉野織「雨夜」

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角帯 紬織絣 吉野織

角帯 紬織絣 吉野織

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角帯 紬織絣 吉野織

角帯 紬織絣 吉野織

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<作品コメント>
柳の長い剪定枝が丁寧にぐるぐるとまとめられて届くと、貴社の皆様の「銀座の柳染め」に込める思いがいつも伝わってきます。
今回は、銀座の柳染めの金茶色と地色に黒、焦げ茶の組み合わせで角帯、九寸帯を制作。金茶色は年によって、あるいは染め方によって微妙に変わりますが、いつになく黄色が強く染まりました。九寸帯の吉野織りの市松模様の部分(緯糸)に織り込み、焦げ茶地の中で際立っています。この先も様々な染め方を試してみたいと思えた色に染まりました。

香月美穂子

浮織 九寸名古屋帯

浮織 九寸名古屋帯

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<作品コメント>
昨年は暗い戦争の話題からWBCでの素晴らしい力の結集・技の伝授までがテレビに流れましたね。外に出るとコロナ明けで自由を満喫したい人々であふれています。
そんな中、5回目の柳染めを昨夏させていただきました。
毎回喜びと驚きを感じております。
同じ媒染剤を用いていても、柳の状態・染める時期で全く違う色になります。
今回はここ3年分を用いてほぼ柳染のみで織り上げました。(いつもよりシック?)
柳の「たおやかさ」、風にしなるけれども折れない「強さ」をイメージして。
皆様に「いのちの響き」を感じて頂けますように。

角元弥子(ATENARI)

(女性もの)羽織紐 天然石 トパーズ

(女性もの)羽織紐 天然石 トパーズ
※こちらは「トパーズ」を使用した作品です。

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<作品コメント>
初夏の薫りのようなハーモニーの羽織紐です。
金井工芸さんにお願いして柳染をベースに染め分けていただいた数色の糸は、どのように組み合わせても自然にまとまりました。
糸の色調に寄り添うよう、花のようなめのうと、柳の木漏れ日をイメージしたごく小さなナチュラルカラーのサファイア、トパーズを組み合わせています。

(男性もの)羽織紐 天然石「花のようなめのう」

(男性もの)羽織紐 天然石「花のようなめのう」
※こちらは「花のようなめのう」を使用した作品です

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(女性もの)羽織紐

(女性もの)羽織紐

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(女性もの)羽織紐

(女性もの)羽織紐

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(男性もの)羽織紐

(男性もの)羽織紐

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(男性もの)羽織紐 天然石「サファイア」

(男性もの)羽織紐 天然石「サファイア」

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岡山佳嗣(北織)

爪掻き本綴れ 八寸名古屋帯「かすみ」

爪掻き本綴れ 八寸名古屋帯「かすみ」

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<作品コメント>
つづれ織は古く世界各地で織られてきた平織りと呼ばれる技法が、日本独自の改良を経て現在の「つづれ織」と呼ばれるものになっています。この織り方の特徴としては、経糸が緯糸に包むように隠れ、文様を緯糸だけで表現することができるということで、その他の織物が経糸の色の影響を少なからず受けるのに対し、つづれ織は綺麗な緯糸の色だけで表現することができます。
桜色と若草色のかすみ柄は、糸を染める過程から独自の工夫で、鮮やかな桜と若草を表現しています。
銀座の柳染めのやわらかな色彩美と綺麗なかすみ文様をお楽しみいただければ嬉しいです。

久保原由佳理

綾織 九寸名古屋帯

綾織 九寸名古屋帯

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綾織 九寸名古屋帯

段染綾織 九寸名古屋帯

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下井伸彦

浮織緯絣 下井紬「山吹×緑×黒」

浮織緯絣 下井紬「山吹×緑×黒」

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浮織緯絣 下井紬「赤紫×茶×深緑」

浮織緯絣 下井紬「赤紫×茶×深緑」

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<作品コメント>
ひとつのテーマが創造力を豊かにする。
多くある色の中より絞られた色をさがし求め、より広がりを表現することが楽しく苦しい作業でした。
柳より感じる色と柄を表現しました
イメージは初夏と風です。

須賀恭子

半巾帯

半巾帯

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<作品コメント>
今季の柳は仄かな黄味のあるベージュととても淡々しいピンクベージュになりました。その繊細な色の異なりが共鳴し合い柳の生命感が宿るよう祈る気持ちで作りました。
また半幅帯ではラフに素材感も楽しんで貰えるよう、ザクリザクリと織り上げました。
八寸名古屋帯

八寸名古屋帯

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<作品コメント>
七夕に届いた柳は瑞々しく、煮出すと淡く優しい色合いになり作業場に穏やかな空気が漂いました。
この色のほんわかとした柔らかな光を淡水パールが連なるように作ってみたいなと思い、制作いたしました。
色は柳の命、糸は蚕とワタの木の命から。受け取った生命が奏であうよう心を尽くしました。

築城則子

小倉織 木綿 九寸名古屋帯

小倉織 木綿 九寸名古屋帯

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<作品コメント>
いただいた銀座の柳の枝葉を染めましたが、木綿糸では、なかなか濃くならず、薄めの黄色味です。 どの色と合わせるか、いろいろと試みました結果、ローズマリーで染めた黄味のある草色と相性がよいと思いました。 葉っぱの形が似ていますよね。 その二つの染料で、美しいグラデーションが生まれました。 ランダムな縞の動きを、風に揺れる柳(別名 風見草)に見立てています。

西山英子

浮織 九寸名古屋帯「春の雪」

浮織 九寸名古屋帯「春の雪」

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<作品コメント>
立春を過ぎて思いがけず降る雪は、日が昇れば春の明るい日差しで、すぐに溶けてしまい大地を濡らしてくれます。
雪解けの水の力によって冬の間眠っていた草花や木の芽が動き出す、寒い冬から明るい春に移ろう自然の美しさを、柳染めの緑、臭木の水色と組織模様の動線で製作しました。

浮織 九寸名古屋帯「いのちの響」

浮織 九寸名古屋帯「いのちの響」

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<作品コメント>
柳染、毎年染め始めは銅媒染からです。
今年の柳色は青系かな黄色系かなと媒染液に糸を浸ける瞬間、毎回わくわくします。
その感動を作品という形にして繋げていけたらと言う思いで制作しています。
今回は柳染の銅媒染と鉄媒染の色を用いて、浮織のリズミカルに続く模様がいのちの響に見えるよう制作致しました。


平山八重子

角帯

角帯

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<作品コメント>
銀座もとじさんと柳染の歴史も30年 本当におめでとうございます。「継続は力なり」ですね。
以前は七夕の頃に柳が送られてきました。すぐに染めることが鉄則です。ピンク、グレー、オレンジ、茶の濃淡、柔らかくやさしい色が染まりました。
今回は例年になく、濃い色に染まっています。その年によって色味の違うのも楽しみのひとつです。
泰明小学校の柳染体験も子供達によい思い出として心に残ることでしょう。
夏の小袖の中にも柳の模様がありました。
風邪にそよぐその姿は何とも風情があります。
「銀座の柳染」が増々豊かに展開していらっしゃいますように祈ります。

藤山千春・優子

吉野織 九寸名古屋帯

森康次

日本刺繍 訪問着

日本刺繍 訪問着

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日本刺繍 九寸名古屋帯

日本刺繍 九寸名古屋帯

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日本刺繍 (男性もの) 絵羽羽織

日本刺繍 (男性もの) 絵羽羽織

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<作品コメント>
今回の制作上のテーマは「風」にしました。
特に理由はないのですが「柳と風」良いな~~と思ったのです。「柳」で染めた刺繍糸は色相の数は少ないのですが1つ1つの色は穏やかで奥深く何とも風情のある色に染まりました。
色は単色でも美しいのですが、やはり配色とバランスですね。
私はそれらを踏まえ「色の移り」と「色の動き」を好み大切にしています。「それは「奥行動き時間」を表現できるからです。
テーマが「風」だけに「柳の染糸」に大いに助けられました。

矢野まり子

浮き織着尺「ひわ色の 春の光は 輝きて」

浮き織着尺「ひわ色の 春の光は 輝きて」

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<作品コメント>
銀座の柳染、30周年おめでとうございます。
心よりお祝い申し上げます。
「ひわ色の 春の光は 輝きて」
大地にエネルギーが満ち万物の萌える力が溢れ出る春。いのち響き合う春。水はぬるみ光の色も柔らかくなってまいります。
柳のいのちから緑豊かな香りが立ち上がります。
柳を染め重ねひわ色で春の訪れを祝福したいと思います。
ひわ色を引き立てる紫は出雲で栽培された紫根”出雲紫根(いずもむらさき)”
柳のいのちの輝きを感じていただきましたら幸いです。

山岸幸一 

赤崩紬

赤崩紬

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<作品コメント>
枝垂れ柳が見せてくれた彩は、なんとも優しいピンクに輝くベージュの色彩でした。
そこに、黄金繭からの色素で染めた春来夢の光沢白も揃えて柘榴(ざくろ)を下染めし 五倍子、ヤシャブシ、で染めあげた黒糸手紬からなる、墨でなぞるようなストライプでひきしめました。
真綿の絣を散りばめる中に精の輝きを表し、銀座で育まれた、枝垂れ柳の持つ命の力強さ、そこに秘めた慎ましい命の輝きを感じられる作品に仕上がったのではと思います。

山崎広樹

染角帯

染角帯

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<作品コメント>
2018年より銀座の泰明小学校の柳染の授業に関わらせて頂いています。
柳の染めをする小学生の創造性にも毎回刺激を受けています。
柳の抽出は長時間煮詰める時の香りも独特で毎年色も違うため非常に興味深いと思っています。
今回の作品は柳の染料と顔料を使用しました。柿渋とコチニールも使用し、糊を刷毛で繰り返し置き制作しました。
柳が持つゆらめくような生命力を感じられる帯になったと思います。

柳晋哉

着尺 格子

着尺 格子

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【産地作品一覧】

結城紬

 結城紬 地機「変わり格子 ベージュ×焦茶」

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本場夏結城 地機 絹麻「縞」

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<作品コメント>
縞は糸そのものを意匠として扱う図案であり、とくに夏結城は透け感があるため糸の流れがよく見えます。夏結城を含め、結城紬は緯糸よりも経糸のほうが太い糸を用いるので、縦方向の糸筋がより強調されるという特徴があります。柳染めで濃淡の糸を染め分けて、やわらかな縞を作りました。ボリュームを持ちながら縦に枝のしだれる柳のような反物が出来たと思います。

丹波布

八寸名古屋帯 丹波布

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<作品コメント>
【イラズムス千尋】
色の濃淡を意識して縞立てをしました。ピンクは茜で濃淡を出し、茶系は柳の茶が引き立つように、淡いベージュを隣に並べました。地色は庭のビワで染めました。つまみ糸の繰り返し部分が、可愛いなと思いながら織りました。
染料:銀座の柳、茜、ビワ、栗

角帯 丹波布

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<作品コメント>
【小笠原直子】
角帯、初挑戦。
経糸が太く、緯糸の縞がしずんでしまいましたが、シンプルな帯に仕上がりました。


「銀座の柳染」、その始まりは1993年。
私たちが守り続ける、いのちを繋ぐ真心の継承のものづくりです。
2023年夏、全国各地の作り手のもとへ柳を送り届け、染・織・繍の作家と産地によって創り出された40点余りの作品が今春、銀座へ里帰りして一堂に揃います。
同じ銀座の柳から染め出されながらも、唯一無二の多彩な表情を見せる作品群。
30年の歳月を経て、作り手の創造力と手技も円熟味を増し、進化と深化を織り成す柳染の瑞々しく奥深き世界を、ぜひご堪能ください。

作品一覧はこちら

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