「ろうけつ染 こくたせいこ展」は、おかげ様で盛況のうちに終了いたしました。ご来店いただいた皆様、オンラインで作品をご覧いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
ろうけつ染
こくたせいこ展
白い布に思いを描き、
無数の点が一本の線となり
身に纏うことにより面となる。
作家の潔い心意は
出会う女性に凛とした着姿を届けます。
会期:2022年9月9日(金)~11日(日)
場所:銀座もとじ和染、オンラインショップ
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ和織・和染(女性のきもの)03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472
(電話受付時間 11:00~19:00)
作家在廊
9月9日(金)~11日(日)
全日11~19時
コーディネート例
(単衣~10月半ば頃) 秋の現代アートを楽しむ
モダンなドレス感覚で
(晩夏~単衣)季節の境目に重宝
パーティーの主役に
作品の一部をご紹介いたします
九寸名古屋帯 ろうけつ染「塩瀬 焦茶×柿茶×薄緑」
(夏もの)九寸名古屋帯 ろうけつ染「絽紬 深緑×緑」
九寸名古屋帯 ろうけつ染「黒×紫×クリーム」
小紋 ろうけつ染「曲線 墨緑×緑×浅葱」
小紋 ろうけつ染「横段 薄茶×焦茶×生成り」
こくたせいこさんについて
無駄をそぎ落とした線と面の世界。
唯一無二の存在感が楽しい。
無駄を極限までそぎ落とした線と面によるデザイン。一目見ただけでわかる唯一無二の個性と独特のセンスに人気が集まります。「ろうけつ(臈纈)染め」とは、染めない部分を融かした蝋で伏せた上で、染色する技法です。蝋は、筆や刷毛につけて模様を描いたり、木版につけて捺印したりして生地にのせていきます。そして染色後、蝋の載った生地を蒸し、蝋を落とします。蝋の流れやかすれがろうけつ染め独特の味を作り出すのです。こくたせいこさんのろうけつ染めは心の赴くまま生き生きと描かれ、のびのびと健やかな力強さに満ちています。 とにかく着物を着ることを楽しんでほしい、と仰るこくたせいこさんは、ご自身もとてもよく着物をお召しになられます。着る人の好みによって着こなしの表情が幾重にも変化するきもの。無限にある線と面との可能性をお楽しみください。
銀座もとじ和染 2001年から2019年まで2年毎に開催
2010年30周年記念展出品
2015年35周年記念展出品
2020年40周年記念展出品
ろうけつ染とは
「蝋纈染(あるいは蝋結染、臈纈染)」とも記され、模様部分を蝋で防染し染色する伝統的な染色法のこと。日本には奈良時代にはすでに伝わっていたとされ、天平文化の染色技法「天平の三纈(てんぴょうのさんけち)」の一つとして、ろうけつ染の布は正倉院の宝物としても収められています。
溶かした蝋で模様を描いた後で染色し、蝋を落として水洗いすると、蝋を塗った部分は白く染め抜かれます。複数の色を染色する場合はこの工程を繰り返します。また、塗る蝋の厚みを変化させたり、蝋を乾燥し故意にひび割れさせることで独特の模様を作り出すなど、様々な表現が可能です。
※天平の三纈・・・夾纈(キョウケチ=板締め絞り)、纐纈(コウケチ=絞り染)、蝋纈(ロウケチ=ろうけつ染)