―引き起こされた偶然―
今季はクリエイティブディレクター・泉二啓太が
旅先で出会った抽象画をインスピレーションの源として、
引き起こされた偶然性による素材と手技、色彩と模様を
着物・浴衣・角帯・羽織紐など、総数80点余りに表現。
染め始めにできた生地に走る染料の滲み。
硬い刷毛で糊置きしたことで生まれた擦れ感。
塗り重ねた色漆を削ることで覗く表情。
物事のはじまりは偶然から。
かつて、子安観音の和尚が虫に食べられた葉を見て
型紙を思いついたことが「伊勢型紙」の始まりであるとか。
薩摩藩統治下に、役人の目を逃れるため
田んぼに隠した着物が 綺麗に染まっていたことが
「大島紬の泥染め」の始まりとも言われている。
諸説あるものの、現在“伝統”といわれ
脈々と受け継がれてきた先人の知恵と手技の結晶は、
偶然の出会いに端を発し、時代と共に変化しながら
現代に息づいている。
すべては出会うべくして出会った必然。
Art direction, Graphic design: Naonori Yago /Photogragh: Yuji Hamada
「銀座もとじ 男のきもの - シーズナルコレクション2019春夏」発売および、レセプションのご案内
日 程 : 2019年4月6日(土) 【開催終了】
時 間 : 19:00~21:00 (受付開始 18:30~)
メイン会場 : 銀座もとじ 男のきもの (中央区銀座3-8-15)
会 費 : 無料
お申し込み : 03-5524-7472
※当日は、お飲物などをご用意しております。
19:00 ~ / クリエイティブ・ディレクター 泉二啓太によるご挨拶
19:00 ~ 21:00 / 作り手による実演と解説
たくさんの方々にご来場いただきまして、
誠にありがとうございました!
コーディネートのご紹介
1.
羽織 染小紋
298,000円
着物 明石縮
198,000円
角帯 染
158,000円
2.
着物 夏紬
188,000円
角帯 織
158,000円
3.
着物 夏紬
188,000円
角帯 紙布
258,000円
4.
着物 染小紋
298,000円
角帯 染
138,000円
5.
着物 明石縮
188,000円
角帯 染
138,000円
※価格はすべて税込、お仕立て上がり価格となります。
矢後 直規(Naonori YAGO)氏
アートディレクター / グラフィックデザイナー
1986年、静岡県生まれ。2009年博報堂に入社、2013年からSIXに所属。ラフォーレ原宿、JOSEPH、NHK精霊の守り人などのイメージビジュアル、THE YELLOW MONKEY、矢野顕子、RADWIMPS、Chara、菅田将暉などCDジャケット、瀧本幹也、篠山紀信、奥山由之の写真集のブックデザインなど。30年後も愛されて、100年後にも残っていくデザインをしたいなと思っています。
濱田祐史(Yuji HAMADA) 氏
フォトグラファー
1979年大阪府生まれ。
2003 年日本大学芸術学部写真学科卒業後出版社に勤務、2006 年よりフリーランスフォトグラファーになる。
写真をメディアとして「『見る』とはどういうこと なのか、『見えない』とはどういうことなのか」という問いかけをもとに活動、制作をしている。
主な近年の作品発表は東京のPGIでの『R G B』 『C/M/Y』、ミュンヘンのGALLERIE f5.6での『photograph』『Primal Mountain』をはじめ2014年にはスイスのヴェヴェイのフォトフェスティバル” Images” での展示、2015 年にはフランスのエクスアンプロヴァンスフォトフェスティバル、ニューヨークのコンデナスト ギャラリーでの展示などほか多数。
2014年には写真集 「photograph」 が゙ Paris Photo/Apertureのfirst photobook award 2014にノミネートされるなど、東京を拠点に活動し国内外で作品発表をしている。2015年には印刷技術も写真表現のひとつとした写真集”CMY”とスイスに滞在して雪山登山の過程の記録を落ちている枝のみを撮影し制作した「BRANCH」が出版された。