「染織作家 大月俊幸・久保原由佳理 二人展」は、おかげ様で盛況のうちに終了いたしました。ご来場くださった皆様、オンラインでご覧になられた皆様に心より御礼申し上げます。
自然豊かな穂高の地、一つ屋根の下で互いを尊重し、支え合いながら、全く異なる思考とアプローチでものづくりをされている染織家夫婦。
大月俊幸氏は、絣から繰り広げられる大胆な躍動感と効果的な色彩構成により、構築的で存在感のある帯を織り上げます。
久保原由佳理氏は、師の理念のもと、糸選び、精練、糸染め、織り、全てを自ら手がけ、紬ならではのふっくらとした風合いと草木染の澄んだ彩りの着物を織り上げます。
待望の初の二人展、この機会をお見逃しなく。
会期:2023年11月10日(金)~12日(日)
場所:銀座もとじ 和織、男のきもの
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ和織 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472
(電話受付時間 11:00~19:00)
ぎゃらりートーク
日時:11月12日(日)10:00~11:00 【開催終了】
会場:銀座もとじ 和織
定員:40名様(無料・要予約)
作品解説
日時:11月11日(土)14:00~14:30【開催終了】
会場:銀座もとじ 和織
定員:10名様(無料・要予約)
作家在廊
11月11日(土)13:00~19:00(久保原氏のみ)
11月12日(日)11:00~16:00
久保原由佳理さんのご紹介
光をおびる、草木染めのあたたかな色。
ふっくらとした風合いは、丁寧な手仕事の証。
長野県松本市に工房を構える染織作家・久保原由佳理さんは、ご主人の染織作家の大月俊幸さんと共に、ご夫婦それぞれで作家活動をされています。 幼少の頃、ご実家の隣が染織作家・本郷孝文さんの工房だったことから、染織の仕事が身近な存在だったといいます。大学を卒業後、東京の染織作家・柳悦博さん、崇さん父子に師事し、その後松本市へ戻り本郷孝文さんの元で修業。師から受け継いだ理念のもと、糸選び、精練、糸染め、織り、全てを自ら手がけられます。 「紬は“着ていくたびにやわらかになる”というものも多いけれど、私は“初めて着た時もやわらかい紬” がいいなと思って」と、糸撚りの回数を少し少なくしながらしっかり打ち込み、やわらかい着心地をかなえています。 ふっくらとした糸の風合い、草木染の澄んだ彩り。作品には、久保原由佳理さんならではの優しいまなざしやお人柄が満ち溢れています。
銀座もとじ和織 2013年、2017年個展開催(全作品プラチナボーイ)
2015年 35周年記念展出品
略歴
1969年 長野県松本市生まれ
1992年 大学卒業後、柳悦博氏、崇氏に師事
1995年 松本に帰郷し本郷孝文氏に師事
2001年 独立
大月俊幸さんについて
長野県安曇野市に工房を構える染織作家・大月俊幸さんは、奥様である染織作家・久保原由佳理さんと共に、ご夫婦それぞれで作家活動をされています。幼少の頃、祖母様の家の隣が染織作家・本郷孝文さんの工房だったことから、染織の仕事が身近な存在だったといいます。学校で服飾を学ばれた後、本郷孝文さんの、ファッションの世界とは違う丁寧なものづくりの姿勢や、デザイナーとしての在り方に共感。糸作りから織りまで一貫して携わることができ、織ることそのものがファッションにつながる染織の世界に魅了され、本郷孝文さんに師事。奥様の久保原由佳理さんとは本郷孝文さんの工房での修行時代に出会われました。力のある絣を現代的な感性で昇華させた作品は独特の世界観があります。
以前は松本市に工房を構えられていましたが、現在は、ご両親が移住していた自然豊かな安曇野市へ、よりよい制作環境を求めてお二人も移住されました。高原の別荘を思わせる素敵な自宅兼工房で、機を並べて、庭で草木染の染料を煮出したり、媒染用の灰を作ったり。共同作業は基本的にされませんが、2021年からは藍建てをご一緒に始められたそうです。安曇野の優しい自然に包まれ、お二人はそれぞれの歩調で制作をつづけられています。
略歴
1981年 長野県松本市生まれ
松本衣デザイン専門学校卒業後、本郷孝文氏に師事
2005年 独立