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丹波布 糸紡ぎ体験会《復興70周年記念展 特別企画》|9月催事

丹波布 糸紡ぎ体験会
復興70周年記念展 特別企画

会期中の土日は、丹波布技術保存会技術者協会会長・塚口佳代さん、イラズムス千尋さんがご在廊されます。そのご在廊の時間帯に特別に、塚口さんとイラズムスさんによる「糸紡ぎ体験会」を開催いただけることになりました!
綿打ちしたふわふわの「じんき」を、手でくるくる回すタイプの糸車を使って糸紡ぎをしていただきます。
枠数に限りがありますので、お早めにお申込みくださいませ。

※ご家族やご友人様で、枠内で交代しながら体験いただくこともできます。
1組様1回のみ。先着順にご案内いたします。サイトは手動で更新しているため、お申込みされた時点ですでに先着の方がいらっしゃる場合がございます。ご了承ください。

日程:2024年9月28日(土)~ 29日(日)【開催終了】
場所:銀座もとじ 和織
〈電話でのお問い合わせ〉 03-3538-7878

9月28日(土)  

 1回目 14:00~【満席御礼】
 2回目 14:30~【満席御礼】
 3回目 15:00~【満席御礼】
 4回目 15:30~【満席御礼】
 5回目 16:00~【満席御礼】
 6回目 16:30~【満席御礼】
 7回目 17:00~【満席御礼】
 8回目 17:30~【満席御礼】

9月29日(日)
 1回目 11:00~【満席御礼】
 2回目 11:30~【満席御礼】
 3回目 15:00~【満席御礼】
 4回目 15:30~【満席御礼】

丹波布の糸作りについて

イラズムス千尋さんのコラム
「一本の糸の旅 Vol.1 糸の誕生」より

「じんぎ」と呼ばれる綿のまとまり。これを糸車にかけて糸にしていきます。

綿は、ゴミを取り繊維の方向を揃えた“綿打ち”をした状態のものを使います。座布団の中身を薄く広くしたような、シート状になっているので、これを適度な大きさに手でちぎり、塗箸を芯にしてくるりと巻き、きりたんぽのような形状にします。これを丹波地方では、“じんき”と呼んでいます。場所によっては“撚り子(よりこ)”と呼ぶこともあるようです。 この“じんき”もある程度同じ大きさ固さの方が、均一に紡ぎやすくなります。

“じんき”ができると、いよいよ糸紡ぎです。

綿は、細かい繊維の集まりでできていて、糸車を回転させて綿を引きだしながら撚りをかけることにより、繊維どうしが絡まり合い、一本の糸になります。
この糸紡ぎがスムーズにできるようになるには、個人差がありますが、数日または数週間かかります。 するりと糸になってくれるまで、時間が掛かるので、ひたすら集中と根気が必要です。
紡げるようになっても同じですが、怒ったり、イライラしたりすると、良い結果になりません。心を平穏に、“紡ぐ”ことに気持ちを向けて集中すると、良い糸になってくれます。

そして、同じ細さ、柔らかさで紡ぐには、日々続けることと、何よりリズムが大切です。

まるで、ヨガや瞑想のようです。短い時間でも、良い調子で紡げた後は、ヨガで体と気持ちがほぐれた後のように、すっきりとした充実感があります。 この糸紡ぎ、スムーズに紡げるようになっても、納得のいく糸が紡げるまでは、さらに長い道のりが必要とされます。 織りたい布によって、太さ固さが違ってきますし、そろった糸を紡ぐには、技術と日々の積み重ねが要ります。 私自身、今でもbsetと思える糸までは届かず、ゴールの無い挑戦のようですが、日々bettetな糸を紡ぎたいと思い、糸車に向かっています。 できた糸の出来も大切ですが、糸紡ぎで味わえる、静かな時間がとても心地よく感じられます。

しかし、毎回平穏に集中できるわけでもなく、雑念、妄想にとらわれることもしばしばあります。 そんな雑念、妄想に浸りながら紡いだ糸もよしと受け入れ、日々こつこつと紡いでいきます。


糸車の心棒に巻きつけていって、丸いピラミッドのような形状になったものを「かぶら玉」と呼びます。

イラズムス千尋さんによる、綿花から丹波布が作られるまでを丁寧に綴られたコラムもぜひご覧くださいませ。

イラズムス千尋さんのコラムページはこちら
※外部サイトにリンクします。


丹波布 復興70周年記念展

会期:2024年9月27日(金) ~29日(日)
場所:銀座もとじ 和織、男のきもの、オンラインショップ
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ和染 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472
(電話受付時間 11:00~19:00)

催事詳細はこちら

作品一覧はこちら

ぎゃらりートーク

丹波布技術保存会技術者協会会長・塚口佳代氏、イラズムス千尋氏をお迎えし、作品やものづくりについてお話を伺います。

日時:9月28日(土)10~11時
場所:銀座もとじ 和織 
定員:40名様(無料・要予約)

お申込みはこちら

作品解説

日時:9月29日(日)14 ~14時半
場所:銀座もとじ 和織
定員:10名様(無料・要予約)

お申込みはこちら

作家在廊

9月27日(金)14~18時
9月28日(土)11~18時
9月29日(日)11~16時

丹波布(たんばぬの)とは

丹波布は、明治末期まで丹波佐治の地で農家によって盛んに織られ、当時は「佐治木綿」と言われ愛用されていました。畑で栽培した綿から糸を紡ぎ、藍、栗の実の皮、ヤシャブシ、山楊、こぶな草、ハンノキなどの草木で染め、手織りで仕上げられ、絹のつまみ糸を緯糸に入れるのが特徴です。
国指定選択無形文化財 「丹波布」 を所有する丹波布技術保存会。
1954年に佐治の名士ら9人が立ち上げた 「丹波布復興協会」 (翌年に技術保存協会に改称) で、 1957年に国の文化財指定を受けます。 その後、1984年に丹波布の第一人者である足立康子さんらが、織り手で組織する 「丹波布技術保存会」 として再興されました。青垣町にある丹波布伝承館の元指導員と卒業生有志でつくる 「技術者協会」 は会員約30人が保存会に入会しており、地域の歴史と文化を受け継ぎながら、丹波布の実直で奥深い美を追い求め邁進しています。
*「丹波布」の名は、柳宗悦によって、復興時の1953年に名付けられました。
*銀座もとじ和織 2018年10月初催事、2020年40周年記念展 銀座の柳染出品 

丹波布のより詳しい情報はこちら

田中敦子(たなかあつこ) 

きもの、染織、工芸を中心に、書き手、伝え手として活動。百貨店やギャラリーで、染織、工芸の企画展プロデュースも手がける。「田中敦子の帯留めプロジェクト」主宰。雑誌『和樂』では、創刊時よりきもの研究家・森田空美氏の連載を担当。著書に『きもの自分流―リアルクローズ―入門』(小学館)、『更紗 美しいテキスタイルデザインとその染色技法』(誠文堂新光社)、『きもの宝典 きものの花咲くころ、再び』(主婦の友社)など。近著に『父のおじさん 作家・尾崎一雄と父の不思議な関係』(里文出版)、『J-style Kimono 私のきもの練習帖』、『J-style Utsuwa 私のうつわ練習帖』(ともに春陽堂書店)がある。

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