※最終更新:2024年6月
銀座もとじでは毎夏、豊富な品揃えで、越後上布、宮古上布、八重山上布、芭蕉布といった極上の夏織物をご紹介しています。数十年に渡り北から南へと産地に通い上布を愛し続けてきた会長 泉二弘明が、店主 泉二啓太とともに、各織物の魅力と本催事必見の逸品をご案内します。
特別対談《1》見て触れて纏える日本の宝物
特別対談《2》越後上布の魅力 泉二が選ぶ必見の一反
特別対談《3》宮古上布の魅力 泉二が選ぶ必見の一反
特別対談《4》八重山上布の魅力 泉二が選ぶ必見の一反
特別対談《5》 芭蕉布の魅力 泉二が選ぶ必見の一反
「日本一の品揃えを自負しています」
「美術館や博物館だと思って、気軽に見に来ていただきたいですね」
店主 泉二啓太(以後 啓):銀座もとじでは毎夏の人気企画として上布展を開催しております。今年の上布展に向けての仕入れを昨年から進めてきましたが、今回は特に気合いが入りました。
会長 泉二弘明(以後 弘):コロナが落ち着いて、昨年くらいからやっと夏のお洒落を楽しめるようになりましたね。今、日本の上布を、日本で一番ご覧いただける店だと自負していますよ。
啓:越後上布、宮古上布、八重山上布、芭蕉布、それぞれの歴史と風土、糸作りに始まる物語が詰まった素晴らしい織物を、一年かけて集めてきました。柄的にもお洒落なものが揃って、お好みのデザインを「選べる」というのは、上布においては実は大変貴重です。
宮古上布の艶やかな透明感が日差しに映える。芭蕉布の帯を合わせた装い。
八重山上布の着物に科布の帯を合わせた装い。白地に紅露(クール)で染めた絣糸が情趣深い。
弘:産地によっては、年間生産数に匹敵する数です。越後上布の雪に晒した風合いはこれか、宮古上布の砧打ちした艶やかな透明感とはこれかと、博物館や美術館だと思って、気軽に見に来ていただきたいね。
重要無形文化財の越後上布。手績みの糸は経糸作りに1年、緯糸作りに10か月かかる。
啓:はい。見て触れて纏うことのできる博物館だと思って(笑)かつては献上布だった高貴な布、決して安価なものではありませんが、それだけの価値があると、実物を見れば理解いただけるはずです。
弘:私は20年以上前に雑誌「ミセス」の「きもの紀行」で連載の機会もいただいて、思い入れは並々ならないですよ。越後の雪晒しから宮古の砧打ち、八重山の海晒しまで全て体験しましたから。
越後上布の「雪晒し」を会長 泉二も体験!「昔ながらの様相で」と蓑に藁靴を履いて雪原へ。(2006年の記事より)
啓:そのあたりの面白いエピソードを、私は小さな頃から聞いて育ちました(笑)何回かに分けてお届けしていきますので、よろしくお願いします。
弘:上布の話は、話し出したら止まらないよ(笑)よろしくお願いします。
「上布」に関する読み物一覧
宮古上布
宮古上布作家 仲宗根みちこさんのぎゃらりートークを開催しました
越後上布
重要無形文化財「越後上布・小千谷縮」工房&雪晒し見学~続編~
八重山上布
日本の麻・八重山上布~自然に育まれた素材と技の結晶~|和織物語