荒川眞理子 作
型絵染 九寸名古屋帯
「ららら」
作品コメント
半世紀も昔に型絵染に初めて出合ったトキメキを思い出し、ただただ可愛い布を染めたくなった。
季節やTPOも考えず、イノセントにお気に入りの色を思い切り並べた。
最後に水で糊を流し夏の太陽で乾かす。
ようやく染め上がった布に出逢える。
果たして、思い通り上手くいったかしら?
オーラララ!
なので、タイトルは『ららら』あしからず。
荒川眞理子 さんからの御祝いメッセージ
銀座の表通りの喧騒から一本裏に入ると、もとじ劇場が見える。
大きなガラス越しに、美しい着物が飾られ、お客さまやスタッフの方々の楽しげな会話の様子が、そして大きなテーブルを囲む会長、新社長の姿が垣間見える。まるで完璧な舞台装置で演じられる芝居の一場面の様だと、しばしその様子を眺めるのが私は好きだ。
訪れるたびに魅力的な心躍る布に出会い、社員の方々の仕事に対する情熱に驚かされる。
啓太さんが新社長に就任されもとじ劇場の新座長として、さらにどのような新しい舞台の幕を開けて下さることか楽しみで仕方ない。
おめでとう御座います。
荒川眞理子
荒川眞理子 さんのご紹介
「身に着けたら、どこかへ出かけたくなる」作品を。
着物への愛情が一心に注がれた、鮮やかな色彩の型絵染
1952年北海道小樽市生まれ。
着物好きなお母様の影響で、幼少の頃より手芸を好み、女子美術大学工芸科時代にはすでに多数の着物や帯を制作されていたとのこと。 柳悦孝さんや柚木沙弥郎さんのもと、伝統的な染織技法をさまざまに学ぶ中で、日本民藝館にて古紅型に出会い型絵染の世界へ。 創造性あふれる絵模様、鮮やかな色彩。
みずみずしい感性が表現された作品はすべて身につける方のことを思って作られ、「私の着物や帯を着たら、どこかへ出かけたくなる。そういう気持ちになれるものを作りたい」と仰います。
荒川眞理子さん。2019年の個展にて。
国展入選歴5回
銀座もとじ和染
2018年個展開催 2020年 40周年記念展出品
2021年 銀座の柳染展出品
荒川眞理子さんについての
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写真右から3人目が荒川眞理子さん。2021年3月に開催した「銀座の柳染展」でのぎゃらりートークにお越しくださいました。ぎゃらりートークのレポートと動画を以下よりご覧いただけます。
【お問い合わせ】
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472