本田青海 作
波網代編手提籠
「希」
作品コメント
波網代編手提籠(なみあじろあみてさげかご)
今回、新社長就任と「希」というテーマをいただいたときに「泉」というお名前と「希少」な煤竹のイメージが頭に浮かびました。
幅を変えた材料で籠を編む波網代編みという編み方があり、縦に編み変えると立涌(たてわく)のようになります。
立涌は”運気も上げる”とされ縁起の良い文様として人々に親しまれております。
「泉」のように湧き出る水のゆらぎをこの文様から想像していただけると嬉しいです。
煤竹(すすだけ)は100年から200年以上という永い年月をかけ、囲炉裏の煙で燻されて茶褐色に変化した竹です。地元の佐渡の知人の実家で実際に燻されてできた「希少」な煤竹を、持ち手の握る部分と底を張らせる部分に使用しました。
先人が伝え残してくれた技術、素材を籠を持つたびに感じていただけると嬉しいです。
伝統を次世代へ、さらにこれから100年先も皆様に愛される場所になってほしいという「希望」を込めて制作させていただきました。
本田青海さんからの御祝いメッセージ
この度の社長ご就任、誠におめでとうございます。
新社長の啓太様と私は年齢も近いこと、また奄美大島・佐渡ヶ島という島にルーツがあるので、伝統・自然や色など島の持つ独特の魅力を活かしたものづくりをこれから一緒に楽しめればと思っております。
啓太様の考える新しい時代の着物スタイルに「竹」という日本人にはとても馴染みがある素材を使って、より着物の魅力を引き立てるお手伝いをさせていただきたいと思います。
貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
本田青海
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