生駒暉夫 作
東京友禅 訪問着 プラチナボーイ
「爽風」
作品コメント
春から秋にかけて美しく色づき変化していく
「紅葉(もみじ)」を表現してみました。
上前から下前に向かって紅葉の柄とシルエットをだんだん薄く少なくしていき、地色も3回染のグラデーションで染め分ける事で爽やかに吹き抜ける風を表現しました。
生駒暉夫 作
東京友禅 角帯 プラチナボーイ
「紅葉」
作品コメント
春から秋にかけて美しく変化してゆく紅葉が水面に流れる光景を表現しました。地の水の流れは「木目摺」の技法(木目の板に生地を のせて版画のように摺りあげる)で深みを出しました。
生駒暉夫 作
東京友禅 角帯 プラチナボーイ
「竹」
作品コメント
竹は私の好きなモチーフの1つですが、男の帯ということで「破竹の勢い」をイメージして笹の部分は入れないで竹だけのデザインで強さを出しました。全体を斜め取りにすることで「遊び心」を醸し出しました 。
生駒暉夫さんからの御祝いメッセージ
「新社長就任によせて」
泉二啓太 様
この度は社長ご就任心よりお祝い申し上げます。
啓太さんと、初めてお会いしたのは、2009年今から13年前になります。
たまたま銀座で社長と飲んでいた時に、
「今度息子が会社に入るので紹介したい」と言う事で、呼んでいただきました。
少したつと、イケメンの啓太さん登場で、
真摯な挨拶をいただきました。
それから啓太さんの応援団となりましたが、
13年という短期間にどんどん力をつけられて、
目を見張る御成長には驚いています。
業界の風雲児と言われる初代社長から渡されたバトンは、非常に重いと思いますが、持ち前の強さとやさしさで「銀座もとじ」を、
そして、業界を盛り上げてください。
生駒暉夫
生駒暉夫さんのご紹介
古典をふまえた遊び心で
東京友禅の粋な美しさを表現。
長野県佐久市生まれ。
建具職人の父のもと、四人兄弟の次男として育ち、高校卒業後に都内の呉服会社に就職。以後12年間デザインの仕事に従事しながら、夜は武蔵野美術専門学校でデッサンや造形の基礎を学び、昼夜研鑽を積み重ねます。
同郷である井原優山氏に月2回、25年間、水墨画を学び、構図、図案、一筆で生命力を描く筆遣いは、一枚の着物をキャンバスとした時に大いに生かされることになります。
30歳で作家として独立。図案から箔置きまで、室内でできる作業の全てを一貫して手掛け、友禅ならではの線描の美しさを20色近い色糸目で表現。四季を愛でる作品から話題性や趣味、風習にユーモアを取り入れた作品まで、作品構成も大変豊かです。後継者育成にも力を注がれ、9人のお弟子さんが独立しています。
2019年の個展にて。写真左から店主・泉二啓太、生駒暉夫、会長・泉二。
令和元年 第53回日本伝統工芸染織展 友禅訪問着「秋風」日本工芸会会長賞
令和2年 第54回日本伝統工芸染織展 友禅訪問着「蒼映」東京都教育委員会賞
銀座もとじ 和染 2008年初個展、2011、2013、2016、2019年 5回開催
生駒暉夫さんについての
おすすめの読み物
2019年の個展に際し、多摩美術大学教授・外舘和子さんに取材執筆いただいた和織物語「自然のダイナミズムを示す構図と空間-生駒暉夫の友禅」を公開しています。
【お問い合わせ】
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472