香月美穂子 作
プラチナボーイ 九寸名古屋帯
銀座の柳染 浮織「希」
作品コメント
昨年初めて「プラチナボーイ」の糸をお送り頂き、いつも使っている太さに撚糸、それを「銀座の柳」で染め、浮き織りの帯に織りあげました。 昨年の柳はオリンピックの影響でいつもより遅い時期の刈り取りとなったそう。 しっかりお日様を浴びた後だったからか葉っぱも大きく、銅媒染で綺麗なグリーンに染まりました。 グレイは薄めに、チタンのオレンジを加え、軽やかな帯が出来上がりました。
今年のテーマは「希-のぞみ」。 コロナから脱却し、自由に各地を行き来でき、我々の作品も沢山の方々に愛でて頂けますようにと願っております。
香月美穂子 作
プラチナボーイ 九寸名古屋帯
銀座の柳染 浮織「白」
作品コメント
「プラチナボーイ」の糸に初めて触れ、ほんとに美しい糸に惚れ惚れし、これを最大限に生かすには?と考えた結果が「白帯」でした。 全くの白だけでは手織りの面白みが無くなってしまうか、と練り糸と生絹を使い、そこにほんの少し隠し味で「柳染のグレイ」の濃淡を入れて帯に織りあげました。 織っているうちにこの帯を自分で締めたいな、どの着物にも合うな、と頭をよぎりましたが、ダメダメ、啓太新社長の門出に渡そう!と思い直しました。 御店には着物愛好家のお客様が沢山いらっしゃいますので、どのようなお着物にも寄り添える帯かと思います。
香月美穂子さんからの御祝いメッセージ
啓太さま 社長ご就任、おめでとうございます。
私がもとじさまを初めて知ったのは、20年以上前の婦人雑誌掲載の「柳染」でした。
ご自身の出身小学校での柳染授業を毎年継続されているのを拝見し、勝手に親近感を持ち、とても嬉しく思っております。 海外に一旦出て、外から眺める「目」を持たれ、若い男性たちも増えてきて・・。 と新しいパワーが加わりつつある「新しいもとじ」。
これからも一ファンとしても楽しみにしております。今後ともよろしくお願い致します。
香月美穂子
香月美穂子さんのご紹介
北欧デザインへの果てない想いを込めて。草木染めと浮き織りの美しい出会い。
愛知県名古屋市生まれ。
幼き頃から刺繍教室を営む母の姿を見ながら、「いつか私も誰かを幸せにできるものづくりをしたい」、そんな夢を抱く。東京の大学では日本文学を学び、卒業後、企業に勤務しながら染織の道も歩みはじめます。中村慶子氏が主宰するグループ「あいまいもこ」に在籍し36年にわたり師事。1990年代、北欧のデザインに惹かれ、雑誌のスウェーデン特集で紹介されていた北欧ツアーに参加、ダーラナ地方の民族博物館で浮き織りと出会い、以後30年、浮織の帯を織られています。 自然の風景や身近な草花からデザインを創作、浮織の織り模様はしなやかで力強く、草木染めの帯からは新たな瑞々しさを感じます。 一歩一歩、丁寧にしっかりと自分の道を歩まれてきた姿を感じます。
2018年 第53回西部伝統工芸展 用と美の部・岩田屋三越賞
銀座もとじ和織 40周年記念展出品
銀座もとじぎゃらりー泉 2021年個展開催
香月美穂子 さんについての
おすすめの読み物
2021年にぎゃらりー泉にて開催した「香月美穂子 初個展~時を染め、織る~」展に向けてお話をお伺いしました。
【お問い合わせ】
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472