※「邦」の字は正しくは旧字体です。
人間国宝 森口邦彦 作
訪問着
「位相銀鱗文」
森口邦彦氏からのメッセージ
伝統文化として日本のアイデンティティーの一翼を担う染織工芸の中にあって、しなやかに変革をとげながら常に新生する姿に友禅の真のあり方を求め続けてきた私の、生涯の仕事の総仕上げをするべき時となった今、新社長となられる貴殿と道を共にできる。
さらなる新基軸を掲げて進まれるであろう洋々たる未来に大いに期待します。
森口邦彦
森口邦彦氏のご紹介
父・華弘氏とは異なる境地へ。
友禅の概念を越える斬新なデザイン
2007年『友禅』 重要無形文化財保持者(人間国宝)認定
1941年京都市生まれ。1963年に京都市立美術大学(現・ 京都市立芸術大学)日本画科を卒業後、渡仏。パリ国立高 等装飾美術学校でグラフィックデザインを学び、1966年卒業。帰国後、『友禅』重要無形文化財保持者(人間国宝)であった父・森口華弘氏の下で友禅技法を学ぶ。
1988年仏政府レジオン・ドヌール勲章、2001年紫綬褒章、2013年旭日中授章 受章、2020年文化功労者に選定。
2014年リニューアルされた三越のショッピングバッグに友禅訪問着のデザインが採用されたことでも知られ、父・華弘氏が花鳥風月の古典美をモチーフにした作風であるのに対し、幾何学模様を配したグラフィカルな表現を極められています。作品はV&A博物館、NYメトロポリタン美術館をはじめとする世界の主要美術館に所蔵されるなど、海外でも高く評価されています。
2019年の個展にて。写真左から2人目が森口邦彦氏。
1941年 京都市生まれ
1963年 京都市立美術大学日本画科卒業、フランス政府給費留学生として渡仏
1966年 パリ国立高等装飾美術学校卒業
1967年 父・森口華弘のもとで友禅に従事し始める
1969年 第6回日本染織展にて文化庁長官賞
第16回日本伝統工芸展にてNHK会長賞
2001年 紫綬褒章受章
2007年 重要無形文化財「友禅」保持者に認定
2009年 「森口華弘・邦彦展-父子人間国宝―」(滋賀県立近代美術館・読売新聞東京本社)
2013年 旭日中綬章受賞
2016年 「森口邦彦-隠された秩序」展(パリ日本文化会館)
2020年 「人間国宝 森口邦彦 友禅/デザイン―交差する自由へのまなざし」(京都国立近代美術館)
2020年 文化功労者に選定
2021年 フランス共和国 レジオン・ドヌール勲章コマンドゥール章受賞
銀座もとじ和染 2019年 個展開催
2015年 人間国宝の染と織展開催
2020年 40周年記念展出品
2022年 二大巨匠展 競演する織と染―北村武資と森口邦彦
森口邦彦氏についての
おすすめの読み物
2022年に開催した「二大巨匠展 競演する織と染―北村武資と森口邦彦」に際し、多摩美術大学教授・外舘和子さんに取材執筆いただいた和織物語を公開しています。
2019年に開催した「視覚の冒険―森口邦彦の錯視的抽象の友禅」展に際し、多摩美術大学教授・外舘和子さんに取材執筆いただいた和織物語を公開しています。
【お問い合わせ】
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472