森 康次 作
プラチナボーイ 刺繍 訪問着
「夢想」
作品コメント
新しい発想で、新しいデザインで、着姿を思い浮かべながら、、、。
地色は派手にならず地味にならず、少し華やかで落ち着いていて。 そんな思いを限りなく膨らませました。
銀糸の円形はシャボン玉が飛んでいるような、 どこか懐かしい情景やあの時の思い出が蘇るように。
「スガぬい」「組ぬい」「ぬいきり」「まついぬい」などを使って、 互いに共鳴し影響しながらも優雅に流れるように。
森 康次 作
プラチナボーイ 刺繍 九寸名古屋帯
「清雅」
作品コメント
ここ数年「螺旋」と呼んで、好んで題材にしている形があります。
時には、四角形や六角形だったりしますが、今回は三角形です。 三角形が安定していて好きです。
この「螺旋」は、ある一定の法則で回転しながら中心へ向かって静かに進んでいく。 そのような模様になります。
「ぬいきり」と「すがぬい」で表現したこの帯は静かで雅であってほしいと願いながら、色数を押さえて刺繍しました。
森 康次 作
プラチナボーイ 刺繍 女性用羽織
「時の流」
作品コメント
「蕾と実」あえて花をつけなかった。
花と咲くのは短すぎて・・・・・時の流れは永遠で・・・・・・
唐草をベースにしながら蕾と実をつけて、羽織全体に配置をする。 後ろからも前からも、右からも左からも、動きとして見えるように。
できるだけ静かにおしとやかにと、「すがぬい」から「ぬいきり」に移行するこの刺繍の工程、ちょっと考えて工夫したのです。
森 康次 作
プラチナボーイ 刺繍 男性用羽織
「悠久」
作品コメント
今回の男性の羽織は長く続いてほしい、続けたい。 そんな思いをこめてデザインしました。
夢や希望、思いをいつまでも持ち続けることの喜び、その有難さ、そして継続できることへの感謝。
蜃気楼のような動きがあって、生き物のようでもあって。 守護としてそばにいてくれるような、そんな模様なのです。
派手にならないように、どんな長着にも添うように、そんなことも思いながら制作し出来上がった羽織です。
森 康次さんからの御祝いメッセージ
社長就任、おめでとうございます。
心を込めてお祝い申し上げます。
「銀座もとじ 創立43年」先代からご苦労なお話は機会あるたびに聞いております。
銀座の地で43年凄い事だと、いつも尊敬しています。
この度の新社長就任、さぞかし並々ならぬ決意での船出とお察し申し上げます。
同時に、新たなる未来へと希望と勇気を膨らませて居られることとおもいます。 情勢は切り開いていくもの、行動あるのみです。
今後も、親切で丁寧なお店であってください。
新社長に就任されるこの瞬間に同席できましたこと、こんな嬉しいことはございません。
私ももう少し頑張ります。
引き続きどうかよろしくお願いいたします。
森 康次
森 康次 さんのご紹介
ものをよく見て、その命のありようを「形」にする。
日本刺繍で表現する生命の美しさ。
刺繍業を営む家に生まれ、15歳から家業に従事、今年60年を迎えられました。
時代に漂う空気感と柔軟性を兼ね備えた色彩美、唯一無二の世界観は男性・女性の垣根を超越します。
正に変幻自在、刺繍ならではの表現力は作家の創造力と覚悟、着る人を想う心の深さを感じます。
今尚、日本刺繍の可能性を追い求め邁進し続ける姿から目が離せません。
2018年トーク会にて。左から会長・泉二、森康次さん、田中敦子さん、店主・泉二啓太。
現在 社団法人 日本工芸会正会員 アトリエ森繍 主幹
銀座もとじ和染 2012年、2014年、2015年、2016年、2018年個展開催
2015年35周年記念展出品
2020年40周年記念展出品
森 康次 さんについての
おすすめの読み物
2018年の個展に際し工芸ライター・田中敦子さんに取材執筆いただいた和織物語「絹の光跡~森康次 日本刺繍の世界~」を公開しています。
【お問い合わせ】
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472