中野史朗 作 和更紗
プラチナボーイ 九寸名古屋帯
「ギリシャパルメット文様更紗 8枚型」
作品コメント
『希 のぞみ』をテーマに私の技法である『和更紗』から考案しました。
『ギリシャ』の漢字表記は『希臘』。
ギリシャの伝統的装飾模様の中から世界中に影響を与えているパルメット文様を和更紗に転換し、図案・型紙から作成しました。
和更紗の源流はインド更紗。世界の染色・模様から影響を受け発展した和更紗は、伝統工芸の中でも『希』な存在であります。
10cm × 10cmの小さな型紙で4色8枚の2配色をお太鼓、前柄を暈し、染め分け約1400回、型摺り捺染をし表現しております。
コロナに戦争と世界は混沌としておりますが、一刻も早く終息し平穏な日々が訪れることを願っております。
中野史朗さんからの御祝いメッセージ
この度の社長ご就任、誠におめでとうございます。
心よりお祝い申し上げます。
2019年春に伊勢型紙の産地、白子へご一緒させていただき、新社長とスタッフの皆さまの情熱に心を打たれました。私にとって掛け替えない思い出です。
今後ますますの重責を担われることになりますが、ご健康にご留意のうえ、一層のご活躍をお祈り申し上げます。
和更紗 中野史朗
中野史朗さんのご紹介
渡来の更紗に憧れて日本で生まれた和更紗の
稀なる美しさと伝統技法を未来へ残したい。
1974年千葉県出身。建築設計事務所に勤務の後、手仕事の職人に憧れて型染めの世界へ。染色工房で江戸小紋や更紗の染めを請け負う中で、伊勢型紙の突彫師・内田勲氏、江戸小紋師の故・藍田正雄氏と出会う。日本で独自に発展した和更紗ならではの、何枚もの型を重ねて細かい模様を多色染めする伝統的な技法を残したいという思いから、2013年に和更紗職人として独立。また、和更紗の型彫りの技術を知る職人もほぼいない中、内田勲氏に師事し自ら和更紗の“追っかけ型”の技術を学んでいる。
2019年の個展、「ぎゃらりー泉」の扉の前で。写真左から会長・泉二、中野史朗さん、店主・泉二啓太。
銀座もとじぎゃらりー泉 2019年個展開催
2020年40周年記念展出品"
中野史朗さんについての
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2019年開催の「本物の職人に憧れて 中野史朗展」に際し、都内の工房を訪問しお話をお伺いしました。(現在は石川県輪島の工房へ移られています)
【お問い合わせ】
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472