仲宗根みちこ 作
宮古上布 着尺
「桃色(ピンク)地 格子の中十字」
作品コメント
これまで幅広い年代に着ていただける着物を目指して製作してきました。
それにより自分自身で、色・柄に制限をかけてきたように思います。
もっと自由で良いのではないか。
着ていただける側に委ねても良いのではないか。
そう考えて製作したのが、今回の着尺です。
【桃色の染料】2つの染料の掛け合わせ
檳榔と樹・檳榔子(びんろうじ)
インド・マレーシアを中心に栽培されていて、果実を檳榔子といいます。
月桃(げっとう)
ショウガ科の常緑性多年草で、消臭剤や月桃紙などにも使用されます。
仲宗根みちこさんのご紹介
糸と対話し感性を生かしたモダンなデザインで
宮古上布に新しい風を吹き込む。
1959年、沖縄県石垣島生まれ。伝統的な織物である宮古上布に新しい風を吹き込み、感性を生かしたモダンで新鮮なデザインの作品を作られています。1979年より3年間、沖縄本島にある沖縄県伝統工芸指導所で絣や組織織りを学んだ後、1983年にご両親の出身地であり所縁ある宮古島に移住。工房を構えられ、以来35年以上にわたり宮古の地でデザインから染め、織までを一貫して制作されています。 宮古上布では「糸の調達」が制作の生命線です。地元で苧麻の糸績みをするおばあたちとのネットワークを築き、届いた糸はどんな糸でも引き受けるという信頼関係のもと、糸と対話しながら、その糸が一番活かされる道具・柄を導き出す、温かな覚悟と愛情にあふれるものづくり。平織りが基本であった宮古上布に花織や綾織などの組織織を採り入れ、糸の自然の色を生かしつつ最近では多色使いにも挑戦し、さらに作品世界を広げられています。
2014年の「憧れの宮古上布展」にて。左から仲宗根みちこさん、新里玲子さん、会長・泉二。
銀座もとじ和織 2014年憧れの宮古上布展開催
2020年40周年記念展出品
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