五代 田畑喜八 記念作品と御祝いメッセージ

読みもの

五代田畑喜八　記念作品と御祝いメッセージ

五代田畑喜八作
プラチナボーイ訪問着
「流水に竹流し蛇篭文様」

作品コメント
浅黄地に流水と蛇篭を白で対比させ、竹と笹にサンゴ朱と藍の摺匹田を効果的に表現し、着る人をより引きたたせる端正な美しさを意図している。
令和4年9月
五代田畑喜八

五代田畑喜八作
プラチナボーイ九寸名古屋帯
「石畳に菊」

作品コメント
染め帯「石畳に菊（いしだたみにきく）」
摺匹田の石畳を背景に、白を主体のこぼれ菊を黒地に配して、おしゃれ感覚の文様を意図している。
令和4年9月
五代田畑喜八

五代田畑喜八作
プラチナボーイ九寸名古屋帯
「松皮取に竹梅文」

作品コメント
染め帯「松皮取に竹梅文（まつかわどりにたけうめもん）」
しゃれた仙才地（せんさいじ）に、竹の松皮菱を摺匹田で表現し、上紋に梅を配して、松竹梅の吉祥文様となっている。
令和4年9月
五代田畑喜八

五代田畑喜八作
プラチナボーイ九寸名古屋帯
「新観世水」

作品コメント
染め帯「新観世水（しんかんぜすい）」
古典的な観世水を現代風に変化させ、藍にサンゴ朱を重ねて、新鮮な趣を表現している。
令和4年9月
五代田畑喜八

五代田畑喜八さんからのメッセージ

会長、社長の御就任、新しい門出、まことにおめでとうございます。
大変難しい時代を迎えていますが、共に力を合わせ日本の伝統を育て発展するよう、よろしくお願いいたします。
私も来年は米寿となりますが、まだ米寿という気持ちで少しでもお役に立つようがんばりますので、
今後共よろしくお願いいたします。

五代田畑喜八さんのご紹介

お召しになる人が「華主」。
藍彩の美しさ際立ち、品格あふれる茶屋辻模様。

着る人が「華主」。お召しになる女性が「華の主」として一番美しく輝いて見えるように最大限の力を尽くしてものを作る。それが自分の仕事と言い切る五代田畑喜八さん。京友禅を手掛ける染屋として、田畑家では「藍の濃淡・摺疋田・縫い箔」を得意としてものづくりをされ、中でもライフワークとして手がける“茶屋辻染め”は独特の藍彩の美しさが際立ち、伝統的な古典文様を個性的に演出した品格のある粋を感じさせる出色の作品です。江戸時代から大切に使い続ける「藍の墨棒」で加筆することで図柄に陰影を添え、藍の濃淡を基調とした気品あふれる、格調高い、優雅でありながら芯に力強さのある着物を作り上げます。

2018年12月の個展にて。写真左から会長・泉二、田畑喜八さん、店主・泉二啓太。