ご注文・お問い合わせはこちら(11:00〜19:00) 03-5524-3222
銀座もとじ
EN

読みもの

  • 築城則子 記念作品と御祝いメッセージ

築城則子 記念作品と御祝いメッセージ

築城則子 作
小倉縞 九寸名古屋帯
「朗(ほがらか)」

築城則子 作 小倉縞 九寸名古屋帯 「朗(ほがらか)」

作品コメント
朝の来ない夜はないと信じながらも、長いマスク生活に疲れてきた気持ちを解き放ち、 この帯に希を託したいと思いました。
小倉縞の潔い縞に、杏や梅、もっこくで染めたさまざまな薄紅色の濃淡が、 ふんわりと柔らかな空気を運んできてくれたらと願います。
極細の木綿糸だから表現できるマットな艶が、手で触る年月と共に変化して、独自な光沢へ昇華する小倉縞との歳月を楽しんでいただきたいと思います。

築城則子 作
小倉縞 角帯
「希望の風」

築城則子 小倉縞 角帯「希望の風」

築城則子さんからの御祝いメッセージ

泉二啓太様の新社長就任、誠におめでとうございます。
私が銀座もとじ様とお付き合いさせていただくようになって、15年余りが経ちます。
当初、先代社長であるお父様やベテランスタッフの方々の中で、ふんわりとした綿毛のような、柔らかな印象の若者が啓太さんでした。が、いつのまにかその綿毛は種を発芽させ、根を張り、枝葉を繁らせて、しっかりと大地に根付いていきました。
傍らの私も、お会いする度に頼もしくなっていかれる様に感激しておりました。
パンデミックによる日常の変化、世界中が激動の「今」という時代に、バトンを繋ぐ二代の泉二様の覚悟やいかに、と推察するに余りあります。
私たち作り手は、魅力あるものを創りたいと心を込めて、愚直なまでに向き合った結果を託しています。
どうかいつまでも、その気持ちを受けとめて下さる柔らかな感受性の啓太新社長でいらっしゃいますようお願いして、お祝いの言葉とさせていただきます。

築城 則子

築城則子さんのご紹介

骨董店で出会った古裂に魅了されて復元。
美しい小倉縞が奏でる色の調べ。

	小倉縞 九寸名古屋帯 築城則子

北九州市に工房を構えられる築城則子さん。独学により小倉織を復元され、現在は築城則子さんの小倉縞として人気を確立されています。小倉織とは、江戸時代の豊前小倉藩(現在の福岡県北九州市)に人気を博した縦縞の柄が特徴の、生綿の糸で織られた丈夫な木綿の織物です。一度は途絶えた小倉織との出会いは1983年、北九州市内の骨董店で出会った一枚の裂地。縞模様と絹のような光沢感に魅了され、組織を織の研究を重ね、1984年にその復元を果たされました。 透明感ある色はすべて草木染めによるもの。工房裏の植物等から染料を作り糸を染め、布に織りだされた縞模様は、美しい音色を奏でています。

小倉縞 九寸名古屋帯	 	築城則子
2018年トーク会にて。左から:外舘和子さん、築城則子さん、会長・泉二

2008年 第42回日本伝統工芸染織展 小倉縞木綿帯「月影」文化庁長官賞
2010年 第45回記念西部伝統工芸展 小倉縞木綿帯「朧影」朝日新聞社大賞
2010年 第57回日本伝統工芸展小倉縞木綿帯「面影」日本工芸会奨励賞
2013年 第47回日本伝統工芸染織展小倉縞木綿帯「奔流」京都新聞社賞
2015年 菊池寛実記念 智美術館「工芸の現在」展第1回菊池寛実賞受賞
2018年 文化庁 地域文化功労者表彰受賞

作品収蔵 東京国立近代美術館
北九州市立美術館
Victoria and Albert Museum

銀座もとじ和織・男のきもの 2015年、2018年個展開催
2020年40周年記念展出品

築城則子さんの他の作品・詳しい情報

築城則子さんについての
おすすめの読み物

和織物語「縞が奏でる音色 ― 築城則子の小倉織」

2015年の個展に際し、多摩美術大学教授・外舘和子さんに取材執筆いただいた和織物語「縞が奏でる音色 ― 築城則子の小倉織」を公開しています。

和織物語を読む


社長就任記念展 希‐のぞみ

記念展詳細はこちら

参加作家・産地一覧はこちら

【お問い合わせ】
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472

商品を探す Search
Products