山崎広樹 作 草木染
プラチナボーイ 九寸名古屋帯
「円環」
作品コメント
今回の帯は、エノキの枝葉と、インド茜、銀座の柳を重ねて染めました。
エノキとインド茜はそれぞれ糊置き後に引き染めし、糊を落とした後に柳を薄く浸し染めしました。
糊を刷毛で置くことで円が重なり連なっていくイメージを表現しました。
刷毛の毛先を3つに分けて、回転させるように糊を置き、染色しました。
人や自然も含めてあらゆるものとの関係が、一つ一つ違う円のようにつながり合っていくことは「希」ではないかと思い今回の作品を制作しました。
山崎広樹さんからの御祝いメッセージ
この度は新社長就任おめでとうございます。
啓太さんには2018年のメンズコレクションの時からものづくりに参加させていただいております。
啓太さんの新しくて面白いものを作ることへの情熱にいつも勇気づけられています。
今回も啓太さんとのものづくりの中で気がついた刷毛で糊を置く技法を作品制作に使っています。
啓太さんのあらゆる分野に興味を持ち、人との関係を広げる行動力から、新しいアイデアや夢が生まれ続けるのだと思います。
伝統を受け継ぎつつも新しいものづくりをこれからも一緒に続けていけたら嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします。
山崎広樹
山崎広樹さんのご紹介
1988年 神奈川県川崎市に生まれ
2011年 東京農業大学国際バイオビジネス学科卒業
2013年 父・和樹の主宰する草木工房で草木染の研究を始める。
2015年 「第18回岡本太郎現代芸術賞」に入選し、川崎市岡本太郎美術館で展示を行う。
2016年 松原染織工房で松原與七氏より型染を学ぶ。
2018年 「銀座もとじメンズコレクション2018秋冬」に参加し、型染の帯を出品する。
銀座もとじ本店で糊置の実演パフォーマンスを行う。(2019春夏、2019秋冬、2020春夏、2021秋冬も参加)
2019年 「中国杭州天然染色会議」に参加、父と共にワークショップを行う。
岡谷市蚕糸博物館の展示会に型染帯を出品する。
2020年 高崎市染料植物園の展示会に型染帯を出品する。
銀座もとじ「草木染の継承展 山崎青樹・和樹・広樹」で型染帯を出品する。
山崎広樹さんについての
おすすめの読み物
第24回(3)泰明小学校 銀座の柳染 課外授業 「染め編」
銀座の泰明小学校の子供たちを対象にした毎年の恒例行事「銀座の柳染課外授業」では、草木染色家の山崎広樹さんに「染めの先生」としてご参加いただいています。
2016年の個展に際し、多摩美術大学教授・外舘和子さんに取材執筆いただいた和織物語「植物の“色”とかたちに魅せられて~山崎青樹の染織世界~」を公開しています。
【お問い合わせ】
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472