柳 晋哉 作
九寸名古屋帯
「綾織市松」
作品コメント
「希」
43年目誠におめでとうございます。
区切りの50という数字も見えてこれからが楽しみです。 銀座もとじ様が今後も成長していく過程を私も作り手として一緒に楽しんで行きたいと思っております。
今回のテーマである「希」ですが、私はこの言葉を聞いてまず頭に浮かんだのは緑色でした。
グングン伸びていく植物の緑、深く息を吐くような緑。
この2つを自分の中のサブテーマとして制作を行いました。
■綾織十字絣は「深く息を吐くような緑」
こちらは濃い緑と濃い藍色の十字絣模様。
背筋が伸びそうな緊張感のある色味を目指して染めました。
柳 晋哉
柳 晋哉 作
角帯
「綾織縞」
■綾織縞角帯は、「グングン伸びていく植物の緑」
こちらは緑の濃淡のみで縞を作り活力ある元気な縞。
木漏れ日の緑を意識して染めました。
柳 晋哉さんからの御祝いメッセージ
この度は社長就任おめでとうございます。
京都の問屋さんで初めてお会いしてから10数年経ちましたね。
お互い20代だったのが今は30代。 時が経つのは早いですね。
奄美大島の泥染の可能性を探して泥染め作家の金井さんともコラボさせて頂いたり、新しい取り組みも積極的に取り入れる姿勢は作り手として大変頼もしい存在です。
お互いまだまだ若いのでもっと攻めて楽しく仕事をしたいですね。
同じ時代に呉服業界で生きていくと決めた者同士、今後とも宜しくお願い致します。
柳 晋哉
柳 晋哉 さんのご紹介
民藝運動の父と呼ばれた柳宗悦氏の甥にあたる、柳悦博氏を祖父に、崇氏を父に持ち、柳家の染織を礎に自らの感性を世に問い、“柳晋哉の織”として、糸づくりからこだわり、ものづくりをされています。
「民藝とは手仕事のもつエネルギー」と仰り、高い美意識と色彩や素材感への研ぎ澄まされた感性が生み出す作品は、男女問わず、若い方にも支持されています。
柳 晋哉 さんについての
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工房にお伺いし、染織の道を志したきっかけ、 これまでの葛藤、現在の仕事などを伺いました。 「民藝とは手仕事のもつエネルギー」柳晋哉さんの等身大の染織
2021年11月に開催した「染織作家 柳晋哉の織」にてぎゃらりートークを開催。全編をyoutubeで公開しています。
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