四ツ井健 作
プラチナボーイ 訪問着
「春の街」
作品コメント
明るいグリーンとグレー、そして白を色面構成で「都会に訪れる春」をデザインしました。
三角形は銀座の柳の葉からイメージし綺麗なスプリンググリーンに、陰影としてのグレー濃淡は青墨で彩色してあります。
またそれらの色をより美しく見せるためのプラチナボーイの純白色が絹の質感とともに着装時効果的に出るよう工夫しました。
是非、御召になり春を楽しんでいただきたいと思います。
四ツ井健さんからの御祝いメッセージ
新社長と初めてお会いしたのは、丁度私が銀座もとじさんとご縁があった年だったと思います。
帰国され「これから着物文化習得の修行をされる」とのことを会長さまよりお聞きした事をよく覚えております。
その時からもう10年以上経ちましたが、あの時からの笑顔はずっと変わらず、しかし和服文化理解者としてとても大きく成長されたと思います。
次世代の(株)銀座もとじを今以上に元気に牽引されて行かれると思います。
この度は新社長就任まことにおめでとうございます。
四ツ井健さんのご紹介
「着物はファッションである」の言葉を礎に
丁寧なデッサンから生まれる現代的な友禅染。
1962年、石川県金沢市生まれ。金沢市内の工房で、伝統的なもち米による手描き友禅染の全工程を一人で手がけられ作品制作をされています。
グラフィックデザイナーを志しデッサン教室へ通っていた10代の頃、友禅工房で師となる方と出会い10年余りの修行時代を過ごします。元メーキャップアーティストでファッションへの造詣の深かった師の「着物はファッションである」という言葉は今もデザインの基礎として常に念頭に置かれ「時代の動きを敏感に感じその時代の空気にあった物づくりをしなければならない」とおっしゃいます。
自然と山登りが好きな四ツ井さん。雲や山並み、高山に咲く可憐な草花をデッサンから抽象化して、時に幾何学的なモダンなデザインに昇華させています。洗練された都会的な印象でありつつも、対象物への温かな眼差しが奥深く感じられる四ツ井さんならではの友禅染の世界を作られています。
作品の打ち合わせにて、写真中央が四ツ井健さん。
2007年 第41回日本伝統工芸染織展 友禅訪問着「あけぼの」北國新聞社賞
2009年 第43回日本伝統工芸染織展 友禅訪問着「源流」日本経済新聞社賞
2014年 第48回日本伝統工芸染織展 友禅着物「流水」東京都教育委員会賞
2015年 第56回石川伝統工芸展 友禅着物「爽流」NHK金沢放送局長賞
銀座もとじ和染・男のきもの 2019年個展開催
2015年35周年記念展出品
2020年40周年記念展出品
四ツ井健さんについての
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2019年のコラム「泉二の一口対談 」を公開しています。
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