着物姿に必要な和装品の種類
初めて着物を着る場合、それも"ゼロ"からのスタートとなる方には、わからないことばかりかと思います。ここでは着物姿に必要な和装品を簡単にご紹介いたします。最低限必要なもの
着物と帯だけの着姿を「着流し」といいます(「着流し」は男性限定の和装表現です)。以下の和装品は、着流し姿に必要なものとなります。長着
いわゆる着物本体のことを長着(ながぎ)といいます。最低限、この長着と帯があれば着流し姿が成り立ちます。帯
男性の帯には角帯(画像左)と兵児帯(画像右)があり、兵児帯は寛ぎ用の簡易帯となります。商品の豊富さや用途を選ばない点からも、通常は角帯がお勧めですが、兵児帯の軽くやわらかな締め心地もファンは多く、お好みと用途や目的に応じて選びましょう。襦袢
襦袢(じゅばん)は、長着の下に着る和装用の下着です。「襦袢」という言葉はポルトガル語のジバン(gibao)が語源で、漢字は当て字のようです。着物と同じく足首までの長さの丈がある長襦袢と、腰下までの長さの半襦袢とがあります。様々な色柄がある長襦袢は、隠れたおしゃれとして男性も大いに楽しめます。和装肌着
直接肌に付ける肌着にも和装専用のものがあります。もちろん、普段の洋装用のシャツやトランクスでも代用できますが、和服ならではの着心地を満喫するなら、ぜひ一度和装肌着をお試しください。中でも上半身に着る「肌襦袢」には、補正の役目も持ち着崩れを防ぐ効果もあります。下半身にはステテコ、裾よけなどがあります。純和装にこだわるなら、「褌(ふんどし)」という日本古来の肌着も。実はこちらも、隠れた愛用者が以外に多いようです。腰紐・男締め
長襦袢や長着を着るときに、腰ひもを締めて前が肌蹴ないように止めておきます。着なれると、本当に角帯一本でも着物を着ることができますが、通常は、長襦袢の上から一本、長着を着た上から一本の最低2本を用います。腰紐よりもやや幅の広い細帯状のものを「男締め」といい、腰回りをしっかり固めるには男締めが適していますが、用途に決まりはありませんので、お好きなものをご利用下さい。足袋
着流し姿に必須というわけではありませんが、素足の場合以外では足袋(たび)を履きます。洋装のソックスとの違いは、指の股が分かれている形状と、履物を履いた時に足袋全体が露出する点です。靴下とは履き心地も随分違いますが、ご自分のサイズに合った足袋を選びましょう。一般には、靴のサイズよりも半サイズ小さなものがよいとされますが、足の形状によってもフィットするサイズは変わってきますので十分ご確認ください。男性用は礼装用の白足袋、その他用途の紺足袋、黒足袋などが一般的ですが、現在は男物も色柄豊富です。履物
和装履物には、大別して「雪駄(せった)」、「草履(ぞうり)」、「下駄(げた)」の3種類があります。それぞれに種類がありますが、気軽に履くなら下駄が、広い用途に活用するなら草履がお勧めです。畳表の雪駄は礼装用以外にも使用できますが、初めて履くなら草履の方が履いて歩きやすいと思います。また、靴と違って、足を痛めないためにも、足に合わせて鼻緒の調整が必要です。鼻緒は太めのものが歩きやすく足の甲を痛めません。これらも好みや用途に応じて上手に選びましょう。外出着、街着などとして
着流しで街を歩いてももちろんOKですが、おしゃれの幅を広げるためにも、和服ならではのスタイルを満喫するためにも、着なれてきたら羽織や袴の取り合わせを楽しみましょう。もちろん、初めてでも羽織や袴を装いに取り入れることを当店では強くお勧めしています。羽織
着物の上に羽織り、重ねて着る和装品です。羽織には、本羽織、中羽織、長羽織などの種類がありますが、一般的な羽織は膝下程度の丈の中羽織です。通常の仕立てのものは、衿を立てずに首の後ろ辺りを自然に二つ折りにした状態で着用します。また、よりカジュアルな用途に活用できる「袖無し羽織」も使い勝手の良いアイテムです。羽織紐
羽織の前を止めるための和装品ですが、数少ない男性のおしゃれを演出できる、実用品兼アクセサリーです。当店では、イタリア「トリーニ工房」とのコラボレートによる、オリジナル羽織紐もご用意しております。その他にも用途や形状により数多くの種類と製品がありますので、お好みに応じてお選びください。袴
男性の和装では、一般に正装、礼装時に袴は欠かせません。けれども、礼装時のみ用いる和装品というわけではなく、昔から普段にも袴は広く愛用されてきました。袴を着けると自然と緊張感が漂い、気分がシャキッとします。さらに、活動的になるだけでなく、着る人の存在感をも高めてくれる和装ならではの下衣です。そのスタイリッシュな姿に人気も高く、着物は袴を着けないと落ち着かないという方もたくさんいらっしゃいます。当店では、用途に合わせた生地と仕立ての形状を多数ご用意しておりますので、ぜひ一度、袴姿の着心地を味わってみてください。男のきもの WEB講座 一覧
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