半衿
「半衿(はんえり)」(半襟とも書きます)は、襦袢(長襦袢もしくは半襦袢)の衿にかける掛け衿(一種のカバー)の一つです。着物の下から覗かせて見せることを目的に外から見える部分にだけ、つまり長襦袢の衿自体の半分程度に掛けるため半衿という呼び名がついたものと思われます。
男性用にも黒や紺、グレーばかりでなく、様々な色が用意されています。礼装用は白に限りますが、おしゃれ用途では個性的な着こなしを演出するアクセントになります。
わずか1~2cm程度に覗くだけのこの色衿が想像以上に目立つ存在であることを十分意識した上でコーディネートを考えましょう。
半衿の本来の役割は、首回りの汚れ防止であるのですが、現在の主体的な役割は装飾用と言ってもいいでしょう。
この場合、長襦袢や半襦袢の衿の仕立て具合も重要で、しっかりした衿芯を入れたほうが着具合がよく、ペラペラの半衿は見た目にも頼りなく着姿が映えません。
なお、男性は女性のように衣紋を抜く着付け方はしませんので、衣紋抜きなどの付属品も不要です。
半衿 No.106(木枯茶)
半衿 No.104(青鈍)
半衿 No.108(鳩羽鼠)
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