「湯のし」と「湯通し」
「湯のし」とは、反物に蒸気を当てて繊維を柔らかくして皺を伸ばし、反物幅を均等に揃えるための加工のことで、狂いを最小限にするため、仕立てる直前に行われるのが一般的です。 一般に先染めの着物地は湯通しを、後染めの着物地では湯のしを施します。こうした湯のし加工は下の写真のような専用の機械で行うものと、昔ながらの手作業によるものとがあり、現在ではほとんどの場合機械で行うのが一般的です。
湯のし用の機械の一例
ちなみに、「湯通し」とは、着物を仕立てる前に織物の生地をぬるま湯に浸して付着した糊成分を取り、柔らかくするとともに、あとで収縮することを防ぐために行う作業のことで、反物によってはこの作業を実施済みのものもあります。特に木綿の着物の場合は、収縮率が大きいため、湯通しなしで仕立てると想像以上に丈が短くなってしまいますのでご注意ください。着物の特性の一つとしておさえておきましょう。
男のきもの WEB講座 一覧
男性の着物はじめの方へ
お役立ち情報をまとめました
銀座もとじでは、着物はじめの方を応援する動画やコラムなど豊富な情報をご用意しております。
初めてでも簡単に、今すぐ動画でマスターできる着付け、たたみ方、お手入れ方法、TPO等のノウハウをまとめました。
ぜひご活用ください。