「銀座もとじ 男のきもの」では、ベテランから若手までのスタッフがチーム一丸となり、日々お客様の魅力を引き出す装いをご提案させていただいております。
今回は各スタッフがおすすめするコーディネートをリレー形式でご紹介。お心に留まる装いがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
第4回 店長・佐々木 おすすめのコーディネート
素材の特性と魅力を活かし、日本の四季を味わう装いをご提案いたします。ぜひご覧ください。
佐々木伸悟(ささきしんご)
着物の「き」の字も知らないまま、2005年に「銀座もとじ」で半年間研修。店主・泉二弘明の着物姿と生き様に影響を受け、2013年に銀座もとじ入社。
ラグビーのファーストジャージ同様に、「男の勝負服=着物」に袖を通すことの誇りと喜びを感じる毎日です。今を生きる男性の「着物の価値発見拡大、着る機会作り」がミッション。一方で「5時から男」と呼ばれることも。青森県八戸市出身。
※着物・帯はお仕立てや裏地代込の価格です。
(1)盛夏の装い
スッと風が体を抜けていく麻の涼しさ、目でも味わう涼感
夏の薄物・能登上布の涼感、スッと風が体を抜けていくような感覚は格別です。汗を吸っては放湿する、麻ならではの素材の魅力を実感いただけると思います。
すれ違う人がふと目を留める透け感。幾何学的な文様の紗羽織と、陰影を醸し出す能登上布は、目でも涼感を味わっていただけます。
・着物:能登上布 「縞」
・羽織:紋紗 「無地 菱つなぎの紋意匠」
※羽織仕立ての場合は価格が変わりますので、お問い合わせください。
・角帯:織楽浅野「光跡」
・羽織紐:奥村公規 「兵庫鎖≪梵字透≫」
(2)単衣の装い
柔和な潮騒柄の長着に、存在感ある単衣羽織と角帯で男の遊び心を
風が心地いい単衣の季節は、潮騒をイメージした渚絣の軽やかなプラチナボーイの大島紬で出かけませんか。潔さとおおらかさを感じさせる紬の単衣羽織、染め角帯が大人の男を演出します。
日中は羽織を手持ちして着流しで、風が涼しくなる夜には単衣羽織を纏って。
食事で盛り上がり「もう一軒」というシチュエーションにも、ザクッと空気を含む紬羽織があれば安心。花冷えの春、秋の夜風も気にせずに、そぞろ歩きを楽しめます。
オスだけの蚕品種・プラチナボーイの極細の糸(蚕の原糸は2.5~2.7デニール)から作られる大島紬は軽くなめらかで、身体に寄り添い上質な陰影を生み出します。また、オスの蚕は栄養が全て糸に吐き出されるので強く、単衣着物としての耐久性を期待いただけるのも魅力です。
・着物:益田勇吉 プラチナボーイ大島紬 「渚絣 アイボリーグレー」
・羽織:紬「柿泥染 横段に縞織り分け」
※単衣羽織仕立ての場合は価格が変わりますので、お問い合わせください。
・角帯:四ツ井健 紬 「スクエア 墨」
・羽織紐:アテナリ「パレットナイフの軌跡」
(3)袷の装い
山岸幸一さんの紬は「男の人生に寄り添う」着物
空気を含む扁平糸で織られた山岸幸一さんの縞の赤崩紬は「男の人生に暖かく寄り添う」着物です。プラチナボーイの生繰りの糸を贅沢に使い、5年ほど手塩に掛けて染め織りされた紬は、積み重ねた自分の人生を肯定してくれるかのように、至福の時を感じていただけるかと思います。
また、柔らかい紫おびた天目染めの羽織は「夜の灯りに寄り添う」一枚。近寄ると、天目茶碗のようなランダムな柄がこれまでの喜怒哀楽を思い起こさせてくれるのではないでしょうか。
・着物:山岸幸一 赤崩紬 草木染 プラチナボーイ「令和の梅鼠」
・羽織:紬ちりめん 小紋「天目染 墨×紫」
※羽織仕立ての場合は価格が変わりますので、お問い合わせください。
・角帯:織楽浅野 西陣 プラチナボーイ 「アカンサス」
・羽織紐:洋角組 「焦茶×青紫」
次回が最終回!「男のきもの」開店当初から携わる、一級和裁士&きものアドバイザー「江森」」おすすめのコーディネートをご紹介します。お楽しみに!
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