2019年6月21日(金)から23日(日)まで、銀座もとじ和染にて、「~La mer 染めの風景~ 荒木節子展」を開催。 22日(土)には 荒木さんをお迎えし、 ぎゃらりートークを行いました。
14年ぶりの銀座もとじでの個展にとても緊張されていた荒木さん。染色の世界に入られたのは意外にも遅く40代に入ってから。
学生時代から13年間、カメラマンのアシスタントとして従事され、染色に出会うまでは、書道に打ち込まれていたそうです。
前回の個展ではシルクスクリーンの技法を中心に制作されてましたが、
今回は フリーハンドで さまざまな道具を用いて染める手捺染で制作されました。
「版」を使わなくなったことで感じる気持ちのよさ。荒木さんいわく「型をとっぱらって」ものづくりをされたそうです。
フリーハンドで染める技法は、以前打ち込まれていた書道から、知らず知らずのうちにヒントをもらっていたのかもしれない、ともおっしゃっていました。
シルクスクリーンから手捺染へ。
荒木さんが使う道具のなかには、染色の道具とは全く関係のない、
ものさしや菜箸など身の回りにある日常的なものもあるそうです。
とても楽しそうにものづくりについてお話してくださった荒木さん。
故郷、和歌山県新宮市から見える海の景色を、自由な発想で生き生きと制作されている姿が目に浮かぶようでした。
ご来場くださった皆様、作品をご覧くださった皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。