山形県西置賜郡白鷹町深山地区。
1989年から天蚕の飼育を始め、約20年。現在では山形県内で本格的に天蚕飼育をしているのは この白鷹町のみとなりました。
そして白鷹町でも飼育場はこの1ヶ所のみ。採取も年1回のみ。今年は約2500粒の繭が採れる予定なのだそうです。
この度、白鷹町よりお話をいただき、 今年白鷹町で採れる【2500粒】はすべて銀座もとじで仕入れさせていただくことになりました。
でも1反分の着物を作るには天蚕の場合約5000粒の繭が必要とのこと。 今年この畑で採れる繭だけでは1反分のきものも作ることができないのです。
本当に貴重な天蚕の繭。
一生懸命、蚕たちが紡ぎだしてくれた輝く糸を大切に、 素敵な着物を作りたいと思います。ぜひご期待ください。
白鷹町 天蚕飼育場

<天蚕の繭>
巨大!6×3cmくらい
1反には繭約5000粒必要

<天蚕の蚕>
巨大!幅が約2.5cm
本当にきれいなグリーン

山形県内で
天蚕飼育場は
ここ深山地区1ヶ所のみ

クヌギの上に
紙に付着させた卵を
置いて孵化させます
卵〜繭までは約50日

この1枚で約50粒の卵
今年は1万粒撒いて
繭2500粒になる予定
自然飼育なので孵化率低

ここにはクヌギ600本
樹齢21年
大木にならないよう
刈っています
天蚕ってなに?
日本在来の代表的な野蚕(野生種の蚕のことです)で、餌も桑の葉ではなく、クヌギなどの里山の木の葉を 食べます。天蚕が紡ぐ天蚕糸は、美しい光沢のある緑色で、太く、強伸力に優れているのでしわになりにくく、 織物にして丈夫で、暖かく、手触りも良いなどという優れた特性を持つことから、「繊維のダイヤモンド」「繊維の女王」と呼ばれています。