泰明小学校での銀座の柳染めは9回目を迎えました。柳染めは色を引き出すのが難しい草木染めで、5年の歳月をかけて完成、9年前から泰明小学校での5年生対象の柳染め体験学習を始めました。
自ら染色した柳染めの作品を通して子供達に「命の大切さ」と「銀座の良さ」を知ってもらい、同時に「草木染めへの関心」を持ってもらうことが目的です。
柳の剪定
2006年5月22日に泰明小学校正門前にある「二世柳」(昭和61年植樹)と職員室前に植えられている「三世柳」(平成9年植樹)を小学五年生の子供達と一緒に、約2時間をかけて剪定しました。
大空に広がる柳の木を見上げる子供達の目はとても真剣です。切り落とされた柳の枝を校庭の真ん中まで運んで、みんなで約5センチの長さに小さく切りました。
昨年の剪定から泰明小学校を見守りながら一緒に成長してきた柳の枝は、小さく刻まれ、袋にまとめられました。
それらは、授業終了後、染料(染液)をつくるために、銀座もとじに持ち帰られました。
柳は鮮度が命! 持ち帰られた柳の枝を、すぐに染料にしなければなりません。4〜6日間かけて煮詰め、柳染めの原液を作ります。1ヶ月後の柳染めの授業まで、染料になった泰明小学校の柳は、銀座もとじでじっと出番を待ちます。
柳についての授業
柳の剪定を行った5年生は、2006年5月26日に「銀座の柳の歴史」を勉強し、その後「銀座もとじが柳染めを始めたきっかけ」や「染め方」「ハンカチの絞り方」の授業を受けました。各々の子供が泉二がプレゼントした白いハンカチ2枚を持ちかえり、家で図案を描きハンカチを糸や輪ゴムで絞って、オリジナルハンカチづくりの準備をしてもらいました。