男性モデルは「銀座もとじ男のきもの」スタッフの栗原です。
家族で迎える七五三
-三歳の事例-
文化・企画デザイン室 沖田真優紀
物心のついた頃から両親は共働きでした。どんなに忙しくても節目やイベントごとはかならず家族揃ってお祝いしてくれたことを覚えています。もし自分が親になった時には、家族全員で節目の行事をお祝いできたらいいなと思っていました。
娘の祝い着について
プラチナボーイの白生地は裁断しない特別なお仕立て方法によって、お宮参りの掛け着~3歳の祝い着~7歳の祝い着~大人の着物まで、一生をともに歩む一枚にお誂えすることができます。
3歳のお祝い着では大人と同じ長さの白生地がパタンパタンと折り紙のようにおりこまれているのですが、着る子が不快にならないよう内側も綺麗にまとめられており、和裁師さんの熟練した手技と愛を感じます。
純白のプラチナボーイの生地は幼児の肌色に馴染み、あえて染めは行わず、ちょうちょやお花など、娘が好きな形のつまみ細工をたくさんつけていただきました。つまみ細工は好きなデザインを指定することができます。
3歳の七五三を終えたら汚れを確認し、7歳の七五三準備まで大切に保管。4年後、7歳のおねえさんになった娘の好きな色にお仕立て替えをしようと思っています。
私のコーディネートについて
この色無地もプラチナボーイで誂えました。けっして簡単に手を出せる金額ではなく、正直とても悩みました。しかし、子どもの入卒式や友人の結婚式、ちょっとしたパーティ、お茶席など、色無地であれば七五三以降でも着用シーンを多く想定でき、それなら1回でも多く着られた方がよいと思い、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入をきめました。
以前から自分が”好きな色”と”似合う色”は違うと感じていたので、野田店長に先々の着用のことを踏まえた上でのアドバイスをいただき、決めました。とても気に入っています。
年齢を重ねるにつれて似合う色も少しずつ変化してゆきますが、プラチナボーイの白生地は薄めのお色味で仕立てておけば後々濃いお色味に染め替えも可能です。
これからご家族で七五三をお迎えになる方へ
仕事柄普段から着物を着ることが多いのですが、娘が私の着物姿をみるたびに「プリンセスみたい!」と目をキラキラさせていたので七五三に家族で着物をきることができてよかったです。
最近は友人との間でも結婚式に参列する際に「ドレスにするか、着物にするか」という話が出るようになりました。普段着が洋服になった現代では、お呼ばれの場に着物で参列するだけで主催者の方にも喜んでいただけます。海外でお仕事をされている方はなおさらかもしれません。
体型が変わればお仕立て替えもできますので、まさに一生ものです。
我が子の七五三をきっかけに、お父様もお母様も着物のお誂えをご検討されてみてはいかがでしょうか。
撮影:井上ユリ
ヘアメイク:益江みき
協力:銀座あけぼの