家族で迎える七五三
-五歳の事例-
和織和染 副店長 橋本弘次
一生に一度の息子の七五三。親子で着物を着てお祝いをしたかったという私の気持ちもありますが、実は息子からも「お父さんと一緒に着物を着たい」とリクエストを受けており、その願いは叶えてあげたいと思っていました。父の背中ではないですけれど、ありがたいことに何回かお店に遊びに来る中で息子も着物に関心をもちはじめました。
息子の祝い着
息子の人生にとって、私達夫婦にとっても一度きりの息子の七五三なので、レンタルではなくお誂えを決めました。以前、歌舞伎役者のご子息が舞台挨拶でお父さんと同じ黒紋付袴をお召しになって並ばれていた姿がとても素敵で印象に残っており、プラチナボーイの白生地で黒紋付を誂えることを決めました。
5歳前後の男の子には、プラチナボーイの白生地1反から羽織と袴下着物(身丈が短め=膝下丈で、袴着用時専用の着物)をつくることができます。
プラチナボーイはしなやかな光沢感とドレープ感が魅力で、漆黒のような深みのある光を放ちます。
特別なお誂え、これからは誕生日や正月、歌舞伎や舞台を観に行く時など、家族皆で着物を着る機会を増やしたいと思います。簡単に決断できる買い物ではありませんでしたが、息子の嬉しそうな表情をみて、やっぱり誂えてよかったと思いました。
私のコーディネート
仕事柄、紬は何枚か持っていましたが、七五三をきっかけにはじめてお召と羽織を誂えました。
お召は友人の結婚式やパーティなどにも着ていけるため、プライベートでも着物を着用する場がさらに広がりました。集まりの場では着物を着て行くだけで主催者側の方々にも喜んでいただけるので、これをきっかけに誂えて良かったと思っています。
着物は銀座もとじオリジナルの風通お召で、上質な風合いと品のある光沢が魅力です。
羽織も銀座もとじオリジナル。地厚のお召ではなく、爽やかなさらさらとした肌触りにこだわって制作したので着ていても疲れにくいのが魅力です。暑さを感じやすい方も快適にお召しいただけるのではないかと思います。
ご家族様皆様の大切な節目の日、少しでもお役に立てましたら幸いです。
お気軽にご相談ください。
撮影:井上ユリ
ヘアメイク:益江みき
協力:木村屋總本店