写真左より店主・泉二弘明、髙橋寛氏、大髙美由紀氏、松原伸生氏、二代目・泉二啓太
2022年2月19日(土)「銀座もとじ和織・和染」にて、髙橋寛氏、松原伸生氏、大髙美由紀氏をお迎えし、「日本工芸会の染織作家が語る二大巨匠の真の姿」をテーマにぎゃらりートークを開催。店主・泉二を交え、北村武資氏、森口邦彦氏の魅力をお伺いしました。その模様を動画におさめYouTubeにて公開中です。ぜひご覧ください。
※動画は前編に続き後編へと自動再生されます。
《前編》
《後編》
北村武資先生からのメッセージ
動画内で触れられている、弊社40周年記念に際して北村先生から寄せていただいたメッセージをこちらに転載します。
泉二さんとプラチナボーイ
京都では、月初めに染織関係の催事が開かれることもあって、泉二さんにお目にかかる機会が多くなった。
いつも端然とした和服姿で、自らハンドルを握ってご来訪いただくので恐縮するばかりである。京都の入り込んだ街中に点在する商社や工房を廻り、品物の選別や物づくりの現場の様子を自身の眼で確かめる、それが経験に培われた泉二さんの信条である。
ある日、突然プラチナボーイが話題となり、何の話かと不思議に思った。きものや帯の素材である絹糸は、繭から製糸、染色、整経などの工程を経て織物になるが、その技術は、太古の昔から多くの工人によって工夫改良が重ねられ、現代に繋がっている。
泉二さんは常にオリジナリティを求め、物の良し悪しは素材で決まるという信念のもとに探究し、巡り合った究極の素材、それが雄蚕から生成されるプラチナボーイなのである。
プラチナボーイを素材にした制作が、産地や作家の手によって進められているという。
今日も銀座もとじさんでは、店内のメインテーブルに着物や反物が拡げられ、友禅の訪問着を試着する人も居て、お客様と作り手との会話が弾んでいることだろう。
奄美大島と東京銀座、大島紬とプラチナボーイ、その間の道程に、泉二さんの語りつくせない御苦労があったと思う。
令和2年6月17日
北村武資
二大巨匠展 競演する織と染
―北村武資と森口邦彦
20世紀が生んだ日本染織界における二大巨匠 北村武資氏と森口邦彦氏による初の二人展を開催いたします。北村氏作品100点、森口氏作品10点の新作はじめ、人間国宝同士よる世紀の合作「雪景」を展示いたします。
北村氏による着物、袋帯、八寸帯、角帯、
森口氏による訪問着、黒留袖、色留袖、帯が一堂に集まる圧巻の作品群、どうぞこの機会をお見逃しなく。
催事概要
【二大巨匠展 競演する織と染―北村武資と森口邦彦】
会期:2022年2月19日(土)~27日(日)
会場:銀座もとじ和織・和染
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472