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染色作家・岩井香楠子「四季を奏でる」|和織物語

3年半ぶりに開催される岩井香楠子「四季を奏でる」展。新作を含めた帯30点と着尺数点が、晩夏の店舗に並びます。それを見るだけでもワクワクドキドキ。その上に、今回は岩井さんが作家生活の一区切りとして「貴女の欲しい時期に貴女の好みに合わせた着物や帯を作る『お誂え』」に重点を置いていきます。「あのパーティで着たい」「ここ一番の勝負着物が欲しい」「この着物に合わせたお洒落な帯が欲しい」「着物と帯をトータルで作りたい」など、今まで欲しかったけどチャンスがなかったというお客様のご要望に岩井さんが全精力でお応えします。 岩井さんの強みは自ら下絵を描き、型を彫り、染をする事と着物が大好きで自分で作って着る機会も多い事。鎌倉芳太郎先生から学んだ技術と今まで作り貯めた100枚以上のデザインを駆使し、また海外生活を送った経験から西洋の美的感覚も取り入れ、鋭い観察眼でより一層緻密に、着易さと締め易さも考えた作品を作り上げます。「いつも女性に輝いていて欲しい。着物が身近なものであって欲しい」と願う岩井さんの作品は、色彩感覚が豊かでとても綺麗! そして可愛い! 「身につけていると気持ちが明るく前向きになって来る」と今までお召しになった方々は仰います。是非この機会に「貴女の大切な一枚」に出会ってみませんか?

「立ち止まらない、振り返らない。常に前進」

「常に前進」をモットーにしている岩井さんにもここ数年は様々な辛いことがありました。その時、心の支えになったのは「作品を作ること」でした。岩井さんは言います。「作家の性でしょうか。気がつくと一心不乱に物作りをしている自分が居て、作り上げた作品は今までと違う新しい色彩になっていました。
染色作家・岩井香楠子さん 作品
これがとても新鮮で、自分でも驚きましたし、それを見たお客様が満面の笑顔で喜んで求めてくださいました。嬉しくて、嬉しくて、私はこのことで更に強くて大きな元気を貰いました。心底この仕事を続けてきて良かったと思います。今回は私を支えてくださる総てのお客様に感謝を込めて『お誂え』を中心に承ろうと思います。お客様とお話しをしていると、その方が好きになり喜ぶ顔が見たくなります。お話ししながらデザインを考えていくことは難しいですが、これが“私だけのもの”と喜んで一番大切にして下さることになるのではと思うのです。ならば、大好きな銀座もとじさんで是非させて頂きたい。心身ともに疲れる仕事ですが、様々な色の世界を作り出せるようになった『今だからこそ出来る。』また『今しか出来ない』と思うのです。是非みなさんいらしてくださいね。」岩井さんの穏やかな笑顔の中にはキラキラ光る瞳の輝きがありました。

お誂えは

染色作家・岩井香楠子さん 作品
今回のお誂えは、岩井さんがお客様と直接対話し、着る目的や場所、時期に合った着物や帯をその方の雰囲気に合わせ、一番似合うように作り上げる『オンリーワン』です。特に、着物のお誂え時には2回の相談を予定し、2回目は見本染めをお見せします。この時点で出来上がりの色やデザインがわかりますから、初めて着物をお誂えする方にも安心していただけます。
ただし、岩井さんの描く「花」は、必ず季節に咲いている生花を写生してから型を彫ると言うこだわりがあります。ご希望の花によっては1年がかりという場合もありますのでご了承下さい。 色、柄、配置など細部にわたるご相談で、貴方だけのお気に入りが仕上がるのです。岩井さんの作品の大きな力と魅力は、トータルコーディネイトで作った着物や帯が、独立させても充分に魅力があり、他のものとでも合わせやすいことです。是非、この機会に「貴女のお気に入りの一点」を作ってみませんか?

<岩井香楠子プロフィール>

横浜在住の型絵染作家。日本工芸会正会員 幼少期から日本画を小倉遊亀女史に習う。 横浜国立大学生物学科卒業後、東京芸術大学美術学部日本画専攻に進み卒業。 結婚し渡米。3年後に不慮の事故でご主人を亡くし帰国。着物の道に入る。 着物コーディネーターとして修行をしつつ東京クラフトデザイン研究所に入学し染織を学び、 その後人間国宝、鎌倉芳太郎氏に師事、「紅型」を学ぶ。 修行の後、鎌倉氏より「日本画を学び絵が描けるのだから紅型に固執せず「型絵染」をするように」 と勧められ現在の道に進む。 2007年和光にて個展を開催。銀座もとじでは3回目の展示会となる。

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