平成25年(2013年)から『和織物語』を書くようになり、それに合わせて展示会でギャラリートークをする機会も増えました。執筆のために作家の方々の仕事場を取材し、作家と語らうことも楽しいのですが、トーク会に来場された方々のお召し物を拝見したり、実際に展示会に並ぶ着物を試着される姿を拝見したりできることも、銀座もとじさんの仕事をする大きな楽しみです。
もとじさんでの発見や驚きは多々あります。
例えば「女性用」と思っていた着物を、男性の方が粋に着こなして来られたりする。
衣桁で見ていた一見派手な意匠の着物が、着る人と帯の組み合わせで格調高く上品なものになる。
誰かが纏うことで、一枚の着物の新たな美しさが誕生する歓びを、これからも多くの方々と分かち合っていきたいと思います。
外舘和子さんのご紹介
多摩美術大学教授、工芸評論家、工芸史家
フィールドワークを重視して作り手が意図する心の言葉を紡ぎ出されています。
染織は身に纏える一番贅沢な工芸、和装の新しい視点を分かりやすく解説くださいます。 和織物語ではフィールドワークを重視して、作り手が意図する心の言葉を紡ぎ出されています。