私たちの使命は、お客様のお声を作り手へお届けし、作り手の思いをお客様へお届けする架け橋となることです。
心の繋がりを一番大切に、今日に至るまで社会の中の小さな歯車として40年を歩ませていただきました。
今、お客様、作り手の皆様に再び笑顔で出会える日を心から願い、
40年の出会いを振り返ることで、支えていただいた皆様へ感謝の気持ちをお届けさせていただきます。
出会えた作り手の皆様に、「私がものづくりを通してお客様と繋がれたあの日のこと」、思い出を語っていただきました。
是非、お読みいただき、一本の糸から生まれた出会い、そして心の繋がりを感じていただけましたら幸いです。
第2回目は、
五代 田畑喜八さん(友禅)
海老ヶ瀬順子さん(穀織)
織楽浅野 浅野裕尚さん(西陣織)
藤山千春さん・藤山優子さん(吉野間道)
ATENARI角元弥子さん(蒔絵)
の5名の方からのメッセージをお届けいたします。
※穀織(こめおり)の「穀」は、左下が「禾」ではなく「一」に「糸」
作り手の皆様からのメッセージ
五代 田畑喜八さんのご紹介
1825年創業以来、主に京都御所(公家関係)、二条城(武家関係)を中心とした上流階級の奥方、姫君の衣裳を承る。
江戸初期からの貴重な染織コレクション、そして、田畑家に伝わる「華主」、すなわち着る人が主人公という「おあつらえ」の精神は五代喜八に受け継がれ、
今もなお女性を耀かせています。
海老ヶ瀬順子さんのご紹介
北村哲郎著書「日本の織物」で「穀織」と出会い、当時、師であった北村武資氏より教えをいただく。
以後30年間、穀織一筋、天然染料での染め織りは勿論のこと、紋紙製作、綜絖、筬通し、ふるえも全てご自身で仕掛けられます。
幻想的な絵羽着物は上品な清涼感、心に響く詩情あふれる織景色を奏でます。
第54回日本伝統工芸染織展にて、 穀織着物「ティータイムの甘い香り」が奨励賞・三越伊勢丹賞を受賞。
※穀織(こめおり)の「穀」は、左下が「禾」ではなく「一」に「糸」
織楽浅野 代表取締役 浅野裕尚さんのご紹介
色数を抑え柄行きもシンプルに、それでいて奥行きと質感がある帯。
織楽浅野は「織を楽しむ」をコンセプトに物創りをする京都西陣の織屋です。
2000年、「和織」開店の日、京都から駆けつけ店舗の扉を開けてくださいました。それは代表の泉二が憧れた御父上との夢の再会でもありました。
創業以来40年で創り出された織柄4000柄、1年100柄、月8柄、
全て浅野さんの追い求める創造、「心のかたち」「美の象徴」でもあります。
藤山千春さんさんのご紹介
織りの道を歩み56年。
「自分にとらわれすぎないこと、偶然から生まれるものを大切に」、と、千春さんは優子さんがお腹にいる時も子育ての時も決して機から離れず織り続けました。四季を通し、人と人が育み、営む、全ての感謝の気持ちが吉野間道をはじめ、表情ゆたかな帯や着物へと織り成されています。
「織の記憶」は真心です。
ATENARI角元弥子さんのご紹介
ブランド名は日本の古語の「貴なり」から。
枕草子の「あてなるもの」の章を参考に、「日常にひそむ、品のある美しさ」を込めています。
何も何も、小さきものは、みなうつくし。
手にとると、心がふわっとして、やわらかな感情が芽生えます。
次回は、5/10(日)に公開予定です。
荒川眞理子さん(型絵染)
松浦弘美さん (ほら絽織)
澤田麻衣子さん(型絵染)
須賀恭子さん(草木染紬織)
中野史朗さん(和更紗)
和小物さくらさん(小物)
清水晶子さん(帽子)
以上、7名の皆様のメッセージをお届けする予定です。どうぞお楽しみに。