いつも穏やかなお顔で楽しそうにお話しをして下さるお客様。
お店の中には日本を代表する、そして今を生きている着物ばかりです。
そんな空間の中にいるだけでお客様も作り手もスタッフ皆さんも繋がっていますね。
私も少しドキドキしながら「幸せ!」と思っています。
「海外で着る機会が多く、この着物を着ていると必ず声をかけられるの」
「この一枚は、一番出番の多い着物です!」
「着物を着ていても、いつも知らんふりの主人が初めて誉めてくれました!」
「この帯の繰り返しはもう少し狭くてもいいかな」
「何かこう当たり前ではないものを身につけてみたいの!」
「一度お話しをしてみたいと思っていました。先日の展覧会の着物、すごく素敵でした!」
等々、お客様からのお声です。
直接、お声をかけていただき、色々なお話を伺えること、とてもありがたく、嬉しく、元気をいただけます。
お客様との繋がり、ご縁に感謝、感謝です。着物を通して幸せになりたいですね。
コロナウィルスの終息を願って、皆さまと早く笑顔でお会いしたいです。
令和2年4月18日
平山八重子
平山八重子さんのご紹介
東京都杉並区生まれ、現在も自宅兼工房を同区に構える。
女子美術短期大学卒業後、就職、働きながら大塚テキスタイルの二部に籍を置き、週5日、2年学びます。在学中、高田倭男先生が持参された宗廣力三氏の紬の裂地に触れ、その奥深い布の力に心を奪われます。
運命の出会いは22歳、ラジオから宗廣力三氏の「織は人なり、人は心なり」という言葉を耳にし、心が揺り動かされ導かれるように1972年から3年間、氏が主宰する郡上工芸研究所と熱海市の網代の工房で学びます。
「100反は織りなさい。必ず何かがみえてくる」、師の言葉を胸に機を織り50年、
「銀座の柳染め」をはじめ、プラチナボーイでのものづくりでは真っ先に「面白そう!」と好奇心と創造力で一本の糸の可能性を探求し精魂を込めた作品を織り上げていきます。
糸と向き合い、織りと向き合い、人と向き合う、作家の心にも多くのファンが魅了されています。
昭和51年 第23回日本伝統工芸展 初出品「水紋」、初入選
昭和52年 染織展「せせらぎ」日本工芸会賞 受賞
昭和55年 第17回 日本伝統工芸染織展 東京都教育委員会賞
平成3年 第28回 日本伝統工芸染織展 日本工芸会賞
以後、入選多数
平成19年 第41回 日本伝統工芸染織展 日本経済新聞社賞
平成21年 第49回 東日本伝統工芸展 日本工芸会賞
平成21年 第56回 日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞
平成23年 第51回 東日本伝統工芸展 東京都知事賞
銀座もとじ和織 2003年初個展、2004、2007、2011、2015、2019年 6回開催