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村江菊絵さんからのメッセージ

2014年秋、太田和のギャラリー「小華舎」で作品展を開いて頂きました。初日、最初にいらしてくださったのが銀座もとじの社長様でした。

着物5点帯15点の小さな会でしたがお気に召して頂き、翌年1月に銀座のお店で個展を開いて下さいました。ぎゃらりートークには30人程のお客様が熱心に耳を傾けて下さいました。偶然にもお客様の中に海外旅行でご一緒した方がいらっしゃり、着物「夏木立」をお求め下さいました。人生の巡り合い、本当に嬉しかったです。

また、帯をお求め下さったお客様が写真を送って下さり、どのお着物にも寄り添い、とても素敵でした。その後、国展に帯を締めてご来場下さり感激いたしました。

一本の細い糸から生まれた作品が、もとじ様を通じて作り手からお客様へと繋がり、40数年この仕事を続けてこられた幸せを感じます。

私がモットーにしてきた「糸を染め、心を織る」の気持を大切に、これからも心静かに機に向かいたいと思います。

令和2年5月
村江菊絵


40周年記念展特別出品作品 絵羽紬「弥生の季」。第90回記念国展入選作品。
2015年「村江菊絵展」より。九寸名古屋帯「白茶花紋織」

村江菊絵さんのご紹介

幼少の頃より日本の伝統文化・芸能に触れて育ち、短期大学卒業後、結婚、子育ての時期をおえ38歳の時に染織の世界に入ります。日々の暮らしの中、お庭の草花、モーツアルトの音楽、小さな美しきものを見つけ、小さな幸せを感じる心を大切に。
45年、「糸を染め 心を織る」、この思いを胸に秘め一心に歩まれています。
着物や帯の凛とした佇まいに心の姿が重なります。

銀座もとじ和織 2015年初個展、2015年35周年記念展・2020年40周年記念展 出品

1937年、東京都文京区生まれ
1957年 山脇学園短期大学卒
1975年 清野新之助氏に毛織を学ぶ、後に紬織は独習
1979年 日本民藝館展入選  以後、毎年入選
柳悦孝氏、悦博氏に指導を受ける
1983年 国展入選
1985年 日本工芸会正会員 鳥巣水子先生に花織を学ぶ
1990年 横浜シルク博物館奨励賞受賞
1992年 横浜シルク博物館奨励賞受賞
2000年 国画会準会員に推挙される
2008年 国画会会員に推挙される

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