生きることを いとおしむ
生活を いとおしむ
暮らしを いとおしむ
日々を いとおしむ
一瞬を いとおしむ
あるいはサティの音楽のように
人生の一番のごちそうは自由
ささやかだけれど 大切なもの
小さいけれど 積み重なると大きくなるもの
少ないけれど 豊かなもの
今ほどこれらのことに思いを巡らす
時を持てたことはありません
令和2年4月21日
上原美智子
上原美智子さんのご紹介
1949年沖縄県那覇市生まれ。
玉川学園女子短期大学では幼児教育を専攻、美学の教員の教えで日本民藝館を知り、沖縄の古い染織、やきものに魅了され、沖縄の伝統文化を見つめ直す。21歳より柳悦博氏に師事し織物の世界へ。その後、沖縄へ戻り、大城志津子氏に沖縄の伝統的な織物技法を学び、1979年に「まゆ織工房」を設立。
一頭のお蚕さんが吐き出す一本の糸、僅か3デニール、幻の一枚の布を全身全霊で織り上げます。沖縄で蜻蛉の羽を意味する「あけずば織」と名付けられた織りは絹の光沢の陰影が眩く美しい。
「染織へのかわることのない情熱と感謝、森羅万象、全てのものに対しての敬意と感謝、目に見えるものは織物、布だが、全て私の思想から生まれてきたもの」、時代に誠実に向き合う姿は孤高の人、その創造的なものづくりに世界が注目し、国際的な展覧会でも高い評価を得られています。
2019年 銀座もとじ和織 初個展
1990年 インターナショナル テキスタイルデザインコンテストにて
「イケド賞」「ファッション振興財団賞」受賞/東京
1998年 海外展「現代日本染織展」ニューヨーク近代美術館(MoMA)/米国
2000年 東京近代美術館工芸館 永久コレクション
2001年 個展 佐喜間美術館/沖縄
2013年 グループ展「第5回 吉左衛門Ⅹ」佐川美術館
2017年 グループ展「交わるいと(あいだ)をひらく術として展」広島市現代美術館