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矢野まり子さんからのメッセージ

初めて泉二社長にお会いした時、「一本の糸から」、養蚕から取り組まれている『銀座もとじ』さんの活動に大きな共感を覚え、感動いたしました。

糸の力を信じ、糸づくり〜染色〜織りの仕事をひたすら続けていた私にとって、

同じ思いできものに向き合われている『銀座もとじ』さんとの出会い、繋がりは出雲の神々のお導きとも思えるものでした。

2011年初個展、2018年の個展では、お客様と心あたたまる沢山の出会いがありました。八掛の色をご一緒に決めさせていただいたり、ご夫婦でお召しいただいている方との笑顔の再会など、お会いできたお客様と思いを共有できることは、私にとって大きな喜びであり、制作の日々に力を与えてくれます。

語り尽くせない物語が、今の私を支えているといっても過言ではありません。

「40年の歩み 今こそ、繋がり」、きもの王道の歩み、出会えた奇跡に感謝し、この繋がりを心に、現在の厳しい状況の一日もはやい終息を願いつつ、再びお目にかかれる日を楽しみにしています。

矢野まり子


2018年4月トーク会にて、店主・泉二と矢野まり子さん
40周年記念作品 プラチナボーイ浮織 紬着尺「ひとすじの そそがれし 光の道」

 

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矢野まり子さんのご紹介

島根県松江市生まれ。
武蔵野美術短期大学工芸デザイン科卒業後、島根県の民芸運動家・多々納弘光氏の妻・桂子さんと出会い染織を志す。その後、倉敷の民芸最後の求道者、故・外村吉之介氏の研究所で織物を学び、故・柳悦博氏に絹織物の基礎を学びます。
沖縄・石垣島にて9年間、上州座繰りによる生繭繰糸を修得後、染織の和の世界から洋装のテキスタイルコンバーターのテキスタイルデザイナーとして世界を駆け巡る日々を送ります。
ファッションの発信地、パリ、ミラノ、スペインで仕事をし、あらゆる繊維に触れ、様々な物づくりを経験し、自分の判断基準の原点は生繭から作った生糸であることに深く心をうたれ、山崎和樹氏に草木染めを学びます。
染織の道40年、染め織りに素直になれる自然環境に工房を構え、生命の声に耳を傾け、感謝の気持ち一心で染め織りあげられる着物は祈りそのものです。
銀座もとじ和織、個展催事2011年、2018年

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