柏の葉をあしらった唐草文の染小紋です。
五月の節句の柏餅で親しまれる柏(かしわ)。落葉樹ですが、秋に紅葉した葉が冬を通して落ちずに、春は若葉が開くと同時に花をつけることで知られています。古葉と新葉が絶えることなく入れ替わることから、代が途切れない縁起の良い木とされてきました。
その柏の葉をモチーフとして表現されたリズミカルな唐草文。黒地のシャープさを軽快で明るい表情へ導いてくれます。差し色は白に、葉の水色と、葉の中央のトルコブルー。色数を限り爽やかなセンスに仕上げられています。
素材は、ほのかに縦シボのある縮緬地で、無地場にもさりげなく表情があります。
洋感覚で楽しめる小紋ですので、洋装のご友人と集うシーンにもなじみよく着こなせます。普段使いとして、染名古屋帯、織名古屋帯を合わせて、女子会や美術館巡り、お稽古へ。軽めの袋帯を締めればちょっとしたパーティーシーンへ。
羽織やコートにもおすすめです。