コーディネートについて
【籠絞り染の羽織】大麻布×兵庫鎖羽織紐でモダンに、夜のバーへ
特有のシャリ感が爽やかで心地よい大麻布の着物に、紺色の「籠絞り染」を羽織に重ねたコントラストの効いた組み合わせです。どちらも独特の陰影が浮かび上がるニュアンス程の柄行で、柄でも無地でもない、さりげなくお洒落でモダンなセンスに。羽織紐は、奥村公規さんの兵庫鎖で洒落感をプラスして。ムードのある装いで、夜のバーへ。
【泉二弘明も羽織で愛用】
「籠絞り染」は、初代店主である会長 泉二弘明も羽織に仕立てて大変愛用しており、お客様からも「これは何ですか」とよくお尋ねいただく着物です。無地でも柄でもない、その中間となるニュアンスほどの柄行はコーディネート力も抜群で、独特の陰影にムードがあり、大人の色気を感じさせます。
籠絞り染について
「籠絞り(かごしぼり)」は一色染めにほのかに気配を感じるほどの微妙な濃淡が浮かび上がるのが特徴です。
技法は、まず生地をランダムに細かくたぐり寄せ、それを籠に入れて染めます。するとその寄せたひだの上下の凹凸の凹の部分には染液がたまり、また凸の部分には染液がたまらないので、このようななんともいえずやわらかな濃淡が浮かび上がります。糸で絞ったものではないのでくっきりとせず、雲霞に光が差すような、ふわっとした美しいグラデーションが表現できます。
色選びにもこだわり、深い趣きのあるニュアンスカラーの洒落た色目を厳選し染め上げています。何とも言えない中間色が着物になじみが良いとご好評いただいています。
また、銀座もとじのオリジナル品は裄の長い男性にもお楽しみいただきやすいよう<広巾>でお作りしている点も魅力です。
羽織、着物、お好みでどちらにも。
普段使いはもちろんのこと、品の良い佇まいが演出いただけますので、観劇や会食、茶席、家族のお祝い、夜のバーなど、紬やお召よりもドレッシーに着こなしたいシーンにもおすすめです。