「染織作家 柳晋哉の織」展はおかげ様で盛況のうちに終了いたしました。ご来店いただきました皆様、オンラインショップで作品をご覧いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
民藝運動の父と呼ばれた柳宗悦氏の甥にあたる、
柳悦博氏を祖父に、崇氏を父に持つ、晋哉氏。
柳家の染織を礎に自らの感性を世に問い、
“柳晋哉の織”として、糸づくりからこだわり、
ものづくりをされています。
「民藝とは手仕事のもつエネルギー」と語る晋哉氏、
九寸帯をはじめ、初お披露目となる男性の着尺や角帯を是非ご覧ください。
染織作家 柳晋哉の織
会期:2021年11月26日(金)~28日(日)
会場:銀座もとじ和織、男のきもの
作家在廊:26日(金)15:00~18:00
27(土)、28日(日)11:00~18:00
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524-7472
11/27に開催したぎゃらりートークの動画を公開しています
柳晋哉さんをお迎えし、二代目 泉二啓太を交えてものづくりのお話を伺います。
日時:11月27(土)10:00~11:00【開催終了】
会場:銀座もとじ 和織
定員:20名様(無料、要予約)【満席御礼】
《特別インタビュー》
「民藝とは手仕事のもつエネルギー」
柳晋哉さんの等身大の染織
工房を訪問し、染織の道を志したきっかけや「民藝の柳家」としての葛藤、現在の仕事について伺いました。
インタビュー記事はこちら《11/21インスタライブ動画公開中》
柳晋哉さん×金井志人さん×泉二啓太
柳晋哉さんが今回初めて挑戦された奄美の泥染めのきもの「泥藍賎機着尺」は、糸染めを奄美大島の染色作家・金井志人(ゆきひと)さんに依頼したもの。
以前より交流のあるお二人が初コラボされた作品についての制作秘話などを伺いました。
配信日時:11月21(日)20:00~【開催終了】
「泥藍賎機着尺」はこちら
(柳晋哉さん インタビュー記事より)
「一度琉球藍で染めたものを泥染めで重ね染めしていて、一見マットな黒に見えますが光の加減や角度で奥から青が立ってくる、不思議な作品になりました。」
◎2020年に金井志人さんをお招きし開催した、伝統文化を繋ぐ参加型プログラム 「啓(ひらき)のもと」の動画を公開しています。
柳晋哉さんの作品を用いたコーディネート例
作品の一部をご紹介いたします
柳晋哉さんの九寸名古屋帯
「横段」
作品コメント:矢車、渋木。色糸は残糸を使用しています。
「黄地吉野」
作品コメント:渋木、刈安、カテキューで染め、吉野格子を織り出しました。
「藍地吉野」
作品コメント:化学染料、矢車、渋木。青の濃淡を綺麗に出るような縞割りで考えた帯です。
柳晋哉さんの角帯
「栗茶地縞」
作品コメント:化学染料、刈安、カテキュー、渋木、ログウッド。粋な縞を作りたくて製作した帯です。
「斜め絣」
作品コメント:化学染料、矢車。キリッとした印象になるよう意識しました。
「矢車地吉野」
作品コメント:矢車、渋木。合わせやすい色味を考えながら染めた帯です。
「メガネ織 生成地」
作品コメント:渋木、コチニール、刈安、藍。洒落っ気のある可愛らしい配色を意識しました。
柳晋哉さんの着尺
「縞着尺(広巾)」
作品コメント:化学染料、矢車、ログウッド、刈安、カテキュー。シンプルで存在感のある強い縞を目指しました。
「アラレポチポチ織(広巾)」
作品コメント:渋木、刈安、柳。祖父の端切れを参考に織った着物です。
「泥藍賎機着尺(広巾)」
作品コメント:藍、テーチギ。金井工芸・金井志人さんらしい色に染めていただきました。(柳晋哉×金井志人 コラボ作品)
柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年
東京国立近代美術館にて、10月26日から2022年2月13日まで『柳宗悦の没後60年記念展「民藝の100年」』が開催されます。
柳氏らが蒐集した陶磁器や染織、木工などの暮らしの道具類をはじめ、大津絵といった民画コレクションや出版物、写真、映像など同時代資料を含め400点以上が展示され、民藝の足跡と社会の関係をたどります。こちらもぜひご注目ください。
会期:2021年10月26日(火)〜2022年2月13日(日)
会場:東京国立近代美術館
公式サイトはこちら