こちらは<生地巾(外巾)約1尺1寸(約41.6cm)>の希少な【超広巾】ですので、裄の長い男性にもお役立ていただきやすい仕上りです。
「男柄の最高峰」として守り継がれてきた『西郷柄』。
西郷隆盛の名を冠した精緻な絣の大島紬は、集落ごと柄があり、競うようにして技術が高められてきました。
「中勝西郷」は、初代店主である会長 泉二弘明の出身地でもある龍郷町の「中勝」という集落で織られた特別な新柄です。方言で「なんがち」と読みます。
「割込式」による大変贅沢な高度技術により、存在感の高い豊かな表情を実現しました。奄美が誇る「最高の男柄」と「最高の手仕事」を未来に繋げたいと、新たな挑戦の意志を込めて織り上げた一反です。
「割込式(わりこみ)」とは、絣糸と地糸(無地の糸)の並びを複雑に配列し、カタス式と一元式を組み合わせることで、複雑な柄行が実現できるという、大変高度な熟練の手業が求められる技法です。その織模様は、別格の精緻さで、遠目でもくっきりと浮かび上がり、圧倒的な存在感と美しさを誇ります。
またこちらは「真綿糸入り」で、ところどころにわずかにだけ感じる節糸の穏やかな表情に、つるりとした大島紬とはまた違ったぬくもりある風合いが楽しめます。
意匠も大変珍しく、他の西郷柄とは一目で違いを感じていただけるはずです。細やかな連続文様だからこそ、絣の奥行きある表現の濃淡がくっきりと美しく浮かび上がり、まさに割込式ならではの存在感をご堪能いただけます。
世界でも類を見ない細かな織柄が実現できる「大島紬」でしか表現しえない、最上級の風格をたたえる逸品。
男の中の男の柄。
風格や品格が違います。
ぜひじっくりと最高の技術の尽くしをご堪能ください。
「西郷柄」は女性にも人気です
細やかな柄行で無地感覚の使いやすさがありながら、
蚊絣や亀甲絣とはまた違った織柄の多様性に選ぶ楽しみがあり、風格や気品のある西郷柄は、男性だけでなく、女性にも人気がございます。
「西郷柄」について
大島紬の中でひときわ存在を輝かせる柄、それは今でも多くの人に愛され尊敬されている西郷隆盛にちなんだ「西郷柄」です。各村ごとに柄行きがあり、格子の中にさらに細かい絣柄が入る緻密で複雑な織で表現される「西郷柄」は、どの製作工程においても最高の技術力が必要とされます。
格子の中に絣を入れる図案に近いものは、太平洋に面している奄美大島龍郷町の「戸口(とぐち)」や「赤尾木(あかおぎ)」で1609年からの薩摩藩支配時代には生まれていたと言われています。その後、明治時代の半ばに締機(しめばた)が開発されてからは、更に小さな格子の中に一層細かい絣をバランス良く入れていく技術を、それぞれの集落が競い合って来ました。
大正5年頃からこの緻密な絣で作られた男物柄が『技術的にも品質的にも素晴らしい』ことから、島の誉であり縁の深かった西郷隆盛の名前を冠して、集落ごとに「戸口(とぐち)西郷」「赤尾木(ホーゲ)西郷」と誰ともなく呼ぶようになりました。
島の人々が愛してやまない西郷隆盛。その名に恥じないものを作ろうと、長年受け継がれてきた最高の技術により織り上げられる「西郷柄」は、今も奄美大島の誇りであり、男の中の男を演出する最高の柄として愛され守られています。
「西郷柄」につきましてはぜひこちらもお読みください
【和織物語】「大島紬の歴史を辿る」~男の中の男を演出する西郷柄~
【和織物語】「大島紬の歴史を辿る」~龍郷柄・秋名バラ柄・西郷柄~
西郷隆盛と奄美大島の縁、地図からみる集落ごとの西郷柄の特徴等
「銀座もとじ」と「大島紬」について
創業者 泉二弘明は大島紬の故郷、奄美大島出身です。 銀座もとじがプロデュースする純国産絹「プラチナボーイ」を使用した『オリジナル大島紬』をはじめ、厳選した『銀座もとじセレクト大島紬』をご用意し、現代の街並みに似合うお洒落な大島紬スタイルをご提案します。
【銀座もとじの挑戦】「大島紬」
【作家産地】「大島紬」
泥染・天然染料-お取り扱い上の注意
【お手元確認サービス】ご自宅でご覧になりませんか
大島紬ならではのさらりとした風合いやお色目、お手持ちの帯や小物との相性など、画面上だけでなく、お手に取って頂けるとご実感頂けると思いますので、「お手元確認サービス」もお気軽にお申しつけください。
※注文手続き画面の備考欄に「手元確認希望」とご記載ください。仕立て前にご自宅でご確認いただけます。