《紫綬褒章受章記念展》
「松原伸生の長板中形 藍冴える型模様の天晴れな美」《終了しました》
会期:2022年4月22日(金)~24日(日)
>>催事詳細
>>《動画あり》長板中形の制作工程
>>《3分で解説》「松原伸生の長板中形展」5つの見どころ
江戸時代の浴衣にルーツを持つ「長板中形」の第一人者として
日本工芸会を牽引され、昨年には「紫綬褒章」を受章。
注目を集める松原伸生氏による、充実の作品群をご紹介いたします。
日本人の肌を美しく映す、瑞々しい藍が冴える型模様。
長襦袢を着て単衣の着物として、肌に纏って浴衣としても。
太陽が輝く季節に、貴方の魅力を引き出す一枚を探してみませんか。
コーディネートについて
個性的な雪吊りの柄を生かすために、帯はシンプルなデザインの絽綴れを合わせてすっきりと。着心地がさらりとして暑い季節にぴったりな「プラチナボーイのさわやか縮緬」に染め上げた小紋は、単衣を中心に、地域や気候によって盛夏まで楽しめます。目にも肌にも涼を感じさせる装いです。
(単衣~盛夏)長板中形 藍染め 絹「雪吊文/雪文 裏変り」
銀座もとじが繭からプロデュースしている極上の純国産絹糸「プラチナボーイ」で織り上げた「プラチナボーイのさわやか縮緬」を、松原伸生さんが長板中形で染め上げた特別な小紋作品です。
「プラチナボーイのさわやか縮緬」は単衣向きに織り上げた特別な絹布で、さらさらとした感触が心地よく、暑さを感じる季節にも涼やかに楽しめます。単衣の季節を中心に、地域や気候によって盛夏まで長く楽しめます。
さらにこちらは、表裏で違う柄が染められた創作性の高い作品です。
表面を「雪吊文」と題された幾何学的な文様、裏面はまるで雪が舞うような文様を重ね、物語を感じさせます。
これは長板中形の特徴である「両面に防染糊を引く」技法だからこそ実現できた表現方法。通常では表裏の全く同じ場所に、全く同じ型紙で糊を置いて藍甕で染めるため、白場が際立ち、藍と白のコントラストがより鮮やかに浮かび上がりますが、こちらは、表裏の型紙を意図的に変えて染めています。
単衣仕立てで楽しむ着物ですので、お仕立てすると、袖口や裾元からちらりと違う柄が表れ、裏までのお洒落が楽しめます。
松原伸生さんの絶妙な藍の明度も人気の秘訣で、顔映りの良さも魅力です。
【作家産地】「松原伸生」
長板中形とは
江戸時代から伝わる伝統的な型染技法のひとつ。大紋(大形)と小紋(小形)の中間の大きさの模様型を使用することから「中形」と呼ばれるようになり、江戸時代より主に木綿の浴衣地が染められてきたため浴衣の代名詞にもなっています。
【作家産地】「長板中形」