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第24回(3)泰明小学校 銀座の柳染 課外授業 「染め編」

 

今年で24回目を迎えた、泰明小学校での銀座の柳染 課外授業。

1回目の「柳の剪定」、2回目の「銀座の柳の歴史」を経て、いよいよ最終日の「染めの授業」となりました。

大勝小学校とのオンライン交流

「柳染めの授業」は、2017年から恒例となった銀座・泰明小学校と奄美大島・大勝小学校の皆さんとのオンライン交流から始まります。

 

銀座と奄美大島。長い距離を超え、「銀座の柳」を通して出会った子供たち。事前にビデオレターを交換しており、泰明小学校の生徒さんから「大勝小学校がとても良いところだと分かった。」と感想が伝えられました。大勝小学校の皆さん、とても嬉しそうです。

大都会と大自然、まったく違う環境で暮らす子供たち。お互いのことに興味津々な様子で、 「奄美の美味しいものは?」「学校で流行っているゲームは?」「生徒は全校で何人?」など次々に質問が飛び交い、大盛り上がり。「奄美の泥が鉄分豊富な理由は?」という専門性の高い質問も飛び出し、泥染めに対する深い興味を伺い知ることが出来ました。

反物染め

今年も草木染色家の山崎広樹さんが「染めの先生」としてご参加され、代々続く染めの仕事についてお話を伺いました。

クラスごとに一反の正絹の白生地をプレゼントされ、この日のために山崎さんが予め銀座の柳で地色を染めてくださいました。今年はピンクがかった色に染め上がり、見事な美しさです。

今年の反物染のテーマは「泰明小学校」と「オリンピック」。銀座の柳や五輪のマーク、泰明小学校の校章など、柳の染液で下染めした反物をキャンバスに見立て、媒染液を含ませた絵筆を自由に動かしていきます。

ハンカチ染

一人三枚の綿素材の白いハンカチが事前に配られ、一枚は自分に、もう一枚は大切な人に、三枚目は大勝小学校のお友達へプレゼントされます。

ビー玉や割り箸などで絞りを施したハンカチを柳の染液に浸した後、アルミ・チタン・泥の三種類の媒染液のどれか一つに浸します。

化学反応によりアルミは黄色、チタンはオレンジ色、鉄分を含む泥はグレー色に染まります。奄美大島から空輸で届いた泥は、子供たちの一番人気。豊富な鉄分を含み、実際に大島紬の泥染めにも使われているものです。

泥んこ遊びをしながら大はしゃぎする子や「奄美から送ってもらった泥だからしっかり染めないと。」と、真剣な面持ちでハンカチに泥をもみ込む子も見受けられました。

染めの作業の最後にハンカチを水洗いして丁寧に絞りを解くと、世界に一つだけのオリジナル模様が浮かび上がります。みんなが染めたオリジナルの反物とハンカチが大講堂を埋め尽くします。圧巻の光景です。

課外授業を振り返って

最後に、銀座もとじ二代目泉二啓太より今日の振り返りがあり、いつかお互いの小学校を訪問して、ゲームやサッカー対戦などを実現しようと話しました。オフラインでの再会を願いながら、最後は大きな声で挨拶をして無事に銀座柳染全ての授業が終了しました。

授業の後に昨年の課外授業で染められた反物を見て懐かしむ場面も。サステイナブルな取り組みとして、銀座もとじはこれからもこの銀座の柳染を子供たちに伝えていきたいと考えています。

 

2021年 銀座の柳染 課外授業 柳剪定の様子

2021年 銀座の柳染 課外授業 歴史の授業の様子

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