ゴブラン織のしゃれ袋帯です。
フランス王・アンリ4世の時代に創設された織物工房が、その後ゴブラン家によって管理され、盛んに織られたことから、ゴブラン織と言われるようになった織物です。日本にも輸入されたゴブラン織は、京都・祇園祭の鉾を飾る装飾品となり、400年も経った今でも用いられています。
京都・西陣で織られるゴブラン織は、模様を織り出す装置をつけた織機で織り出した織物(ジャガード織)のことを意味し、緯糸は表面に出ず、経糸のみで文様が表現されます。
山型文が落ち着いた茶系で織りなされた趣き豊かなしゃれ袋帯です。
金茶、墨紫、墨、青緑、赤紫の渋好みの配色がムードたっぷりで、しゃれもの好きの方にはたまらない雰囲気と思います。
また、柄行は全通に織り上げられていますので、柄合わせを気にせず楽しめるのも大きな魅力です。
風合いはさらりと軽く、単衣から袷まで長い季節に楽しめます。
フォーマルではなく渋好みのお洒落用の袋帯として、
雰囲気の合う訪問着や付下げ、江戸小紋、小紋、紬などカジュアルな装いに幅広く、作家ものの絵羽紬にもおすすめです。