紅型の世界を守り続けてきた紅型三宗家の一家、琉球紅型の第一人者、城間栄順氏の帯作品です。
第二次世界大戦後の沖縄で、焦土の中から紅型を復興させた父の城間栄喜氏。
その遺志を継いで紅型の普及に情熱を傾け、城間栄順氏は琉球の美しい自然を表現し続けています。
こちらは、真綿紬のおだやかな風合いの地に、「ホウオウボク(鳳凰木)」をあしらったデザイン。
「ホウオウボク(鳳凰木)」は、世界三大熱帯花木のひとつとして熱帯地域の街路樹にもされる植物で、赤く華やかな花姿が鳳凰が飛翔する姿に似ていることから名づけられたそうです。
沖縄の青空を背景に花がゆれるような、リズミカルな植生を生かした楽しい意匠です。