「東京友禅 生駒暉夫 古希記念展 ~江戸の風情を愛でる~」
会期:2025年1月17日(金)~19日(日)
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この道を志し52年、古希を迎え、新たな新境地へ。
新シリーズ「江戸の風情を愛でる」、満を持して初お披露目となります。
四季折々の江戸の風情と人情、市井の人々の暮らしをユーモアを交え、
円熟の手技で生き生きと染め描きました。
日本工芸会出品作品も一堂にご紹介します。
こちらは、生駒暉夫さんの古希記念展に向けて、数年前に店主から企画提案させていただき、この度新シリーズ「江戸の風情を愛でる」として制作いただいた作品です。
これまでも江戸の町衆の粋な柄行は、生駒暉夫さんの代名詞として人気がありますが、今までなかった題材や表現も加えて、新しく創作された「新作」です。
「大江戸八百八町」の世界に広がる人々の暮らしや表情を、ユニークに生き生きと描きあげた遊び心たっぷりの作品となっています。
新シリーズ「江戸の風情を愛でる」
東京友禅 九寸名古屋帯「日本橋」
日本橋のにぎわいを描いたデザイン。新しい試みとして、背景に糸目糊で街並みを入れて、街中に佇む風情を出されたそうです。右には越後屋(三越)、奥には富士が描かれています。主役(手前の柄)と脇役(背景の街並み)にメリハリを利かせるために、糸目糊の発色は全体の中で浮きすぎないように、色目を抑えた表現に工夫されています。たれ先には「日本橋」の看板と愛らしい子犬をポイントに添えて。
生駒暉夫さんにつきましてはぜひこちらをお読みください。
著者:外舘和子(多摩美術大学教授)
>>【和織物語】「自然のダイナミズムを示す構図と空間-生駒暉夫の友禅」
生駒暉夫さんについて
東京友禅作家 生駒暉夫さんは、長野県佐久市の緑あふれる豊かな森と悠然な大地で18歳までを過ごしました。伝統を踏まえつつも動きのある大胆な構図、豊かな色彩表現が持ち味の「東京友禅らしい品格のある都会的な感覚」を大切にした職人の粋。夕暮れ時まで野山で虫を追いかけ、山脈の峰を眺めながら山道を歩いた幼少期。朝もやに包まれる幻想的な瞬間、雪が全てを白に包み込んだ銀世界の美しさ、自然の荘厳そして四季をめぐる風情。そこで育まれた感性が、あたたかな視点で、時に微笑あふれるユニークなモチーフで作品に表現されています。
【作家産地】「生駒暉夫」ご紹介