宮古上布の大変希少な角帯です。
ナチュラルな生成り地に、福木と藍の草木染による緑×黄の彩りが落ち着いた爽やかさを演出する、大変洒落た格子柄。希少性が高く、かつ、お洒落上級者にご満足いただける意匠性の高さもあり、まさに夏の角帯の逸品です。
同じ宮古上布や越後上布、八重山上布、芭蕉布、葛布などの自然布、夏の紬に合わせて。
大人の上質な夏の洒落着として、最上級のお洒落をご堪能ください。
草木染料:福木/藍
糸:手績み苧麻
【特別対談】宮古上布の魅力
【3分で解説】極上の上布とは?宮古上布、越後上布、小千谷縮の違いと魅力
「宮古上布」について
宮古上布は、島で育つ苧麻を原料とした手績みによる糸作り、藍や植物染料による染め、締機や手括りによる絣括り、手織り、砧打ちなどの工程を経て作られた独特の艶と、軽くやわらかな風合いが特徴の夏の最高級品です。1978年国の重要無形文化財に認定。2003年には、糸績み技術が、国選定保存技術となっております。
薄く軽やかで透き通ったトンボの羽を思わせる宮古上布は、苧麻糸の際立った細さから、触れてみると意外なほどしなやかな弾みがあり、肌につかず離れず風が通り抜けていきます。代表的な柄行きである目を凝らさないと分からないほどの十字絣が織り出された上布は、その昔『人頭税』と言う厳しい貢納布時代の苦行によって磨かれた手技の成果です。一日数センチと言う気の遠くなるような時間を掛けて織り上げられた反物は、光沢を出す為に糊付けされ、樫の木の台に置いて木槌で叩く「砧打ち」をします。3キロの木槌で3時間から4時間、叩き続けてやっとしなやかさと艶を蓄えた上布が出来上がります。
南の空の下で織り上げられた伝統の織物。その輝きをぜひこの夏にご堪能ください。