■佐野美幸の織 -繊細なる色糸のハーモニー
会期:2025年4月4日(金)~6日(日)
作品解説5日(土) / トーク6日(日) / 在廊 全日
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銀座もとじ初となる、染織作家・佐野美幸さんの作品展を開催いたします。
志村ふくみ氏に師事され草木染と紬織を習得、さらに北村武資氏の「うすはたの会」では薄物の織り技を磨かれて、40余年にわたり精緻な織りの世界を探求し続けてこられました。
幾重にも染め分けた色糸が織り成す美しい紬や生絹が、工芸展受賞作を含め一堂に集います。佐野美幸さんの世界をぜひご堪能ください。
コーディネートについて
■【佐野美幸】生絹「横雲」に袋帯で華やかに、単衣時期のコンサートへ
佐野美幸さんの生絹着物は、さらさらとした肌触りで単衣時期を中心に楽しむ着物です。
六葉茜で染め上げた印象的な彩りは、定家の『春の夜の夢の浮橋とだえして 峯にわかるるよこ雲の空』から着想した暁のイメージ。
カジュアルにも着こなせる着物ですが、
今回は銀糸を含んだ袋帯を重ねて華やかに。
帯締めは帯のピンクからとって品よく明るめて。
単衣時期のコンサートやホテルでの会食へ。
【作家コメント】
生絹 平織着尺 草木染「横雲(よこぐも)」
「定家の『春の夜の夢の浮橋とだえして 峯にわかるるよこ雲の空』をもとにして、暁のイメージを、茜色の経緯生絹で表現しています。」
染料:六葉茜
生絹(すずし)は、練らない生糸で織った絹織物。薄くて軽く、古くは装束にも使われていました。さらりとした肌触りで、透け感が強すぎないので、春単衣、秋単衣を中心に、気候やお好みで盛夏までお召しいただける着物です。