「【ろうけつ染め こくたせいこ展~境界線の向こうへ~」
会期:2024年12月13日(金)~15日(日)
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白い布に思いを描く、
無数の点は一本の線となり、
身に纏うことにより面となる。
染め分けられた境界線の緊張感、
その先に広がるのは現代女性のしなやかな凛とした世界。
貴方の内なる魅力をひき出し、
背中を押してくれる一枚と出会ってください。
ろうけつ染め作家 こくたせいこさんの着尺作品です。
ろうけつ染めは模様部分を蝋で防染する染色法。日本では正倉院宝物に見られるなど、天平時代から続く伝統技法です。
こくたさんが生み出すのは、無駄を極限までそぎ落とした線と面の世界。色数を限り、シンプルなデザイン性だからこそ、線ひとつを描くだけでも数時間悩むと仰います。
こくたさんの作品は「着る人参加型のきもの」。
自由な発想にあふれた作品は、着物の仕立て方法や、帯の柄を出す位置等、着こなしの好みによって幾重にも表情が変わり、世界でたったひとつのお洒落が楽しめることも醍醐味です。
独特の個性が魅力ですが、お召しになると想像以上に着姿がすっきりと美しく見えるバランスの良さに驚かされます。 ご自身でも大変よく着物をお召しになる作家だからこそ、その線と面を身体にまとうことで生まれる柄の構成を熟知し、絶妙な匙加減で染められた創作力は見事です。
アート性豊かな洗練された染着尺は、洋装と集うシーンにも最適です。
「着物」はもちろんのこと、「羽織」「コート」にされても大胆な構成で着映えがして大変おすすめです。
大人の上質な社交着として、紬OKのパーティーシーンや美術館巡り、会食へ。
生地…細かな角通しのような紋意匠地
色…墨×藤
こくたせいこさんについて
1946年島根県平田市(現・出雲市)生まれ。立命館大学文学部日本文学科卒業後、郷里の中学校教諭(国語・美術)となる。結婚を機に京都へ戻り、ろうけつ染・石井章夫氏に師事。76年に独立後、着物や洋服などの創作活動を続ける。
【作家産地】「こくたせいこ」