紅型の世界を守り続けてきた紅型三宗家の一家、琉球紅型の第一人者、城間栄順氏の帯作品です。
第二次世界大戦後の沖縄で、焦土の中から紅型を復興させた父の城間栄喜氏。その遺志を継いで紅型の普及に情熱を傾け、城間栄順氏は琉球の美しい自然を表現し続けています。
作品名の「トゥイミナー」は、奄美大島や沖縄本島などの地域で見られる大型の二枚貝のことです。「トゥイミナー」は沖縄の方言で、和名は「スエヒロガイ」。扇のような形をしており、大きさは最大約40cmにもなるそうです。
扇状の特長的なフォルムを活かした貝のモチーフをリズミカルにあしらい、まわりには愛らしい魚たちが彩り豊かに泳ぐ、楽しさあふれるデザインです。釣り好きで海を題材とした作品が多い城間栄順さんならではの遊び心がたっぷり表現されています。
落ち着いたブルー系のさらりとした縮緬素材が、沖縄の海を思わせます。
小紋や紬、綿着物に合わせて。
小物は帯色から合わせるか、濃色で引き締めてもバランスが良さそうです。