雑誌・メディアにて着用掲載されたため特別価格にてご紹介します。
※表示価格は【定価】より【15%OFF】となっております。
こちらは雑誌「家庭画報 2025年1月号」151、162、163ページに掲載されたお品です。
「2025年、輝くひとのきもの正月」にて、「巳年生まれの“年男年女”が華やかに競演」として、俳優の木戸大聖さんにご着用いただきました。
《163ページ誌面より》
【木戸大聖さん着用】
「日本の最西端、与那国島で織られた与那国花織のきものは、藍の濃淡の段を織り出しながら、浮織を施した美しく趣味性の高い柄が特徴。人間国宝・甲田綏郎作の乱縞を織り出した、上品で堅牢な織りの袴を合わせて。ダブルケープコートを羽織れば、アクティブなきもの姿に。」
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こちらは、銀座もとじから、着物姿に似合う「色」「素材」をご依頼して、清水晶子さんに制作いただいた特別な作品です。
【作家コメント】
■(紳士用) 中折れ帽子「ラビット」
ラビットフェルトは柔らかく毛が中空であることから軽くて暖かく、染料が毛の内側からも外側からも含浸する為、発色の良い美しい仕上がりとなります。制作する時にプレス機を使用せず手や腕の丸みを利用して型に添わしていく為、自然なラインが出ています。トップ幅が広いのでお顔に馴染みやすく作っています。
大正時代に流行した中折れ帽。ヨーロッパから帽子が輸入された当時は、大量生産ではなく、手作りだからこそできた技術として、つばにパイピングが施された帽子も多かったといわれます。
こちらは、当時の流行色の焦茶のうさぎの帽体に、つばにはパイピングを施し、洒落感ある仕上がりにしていただきました。
色:焦茶、パイピング付
サイズ:内径約57.5cm つば長さ約6cm
帽子はお洒落の画竜点睛
「自分には帽子が似合わない」と思っていた会長 泉二弘明も、 今では季節を通して、清水晶子さんの帽子を肌身離さず愛用しています。
ヴェネツィア在住の帽子デザイナー・清水晶子さん。
フランスの名門・名店でトップクラスの帽子デザイナーから学ばれた確かな技術とセンス。 日本人の顔立ちに合わせた清水晶子さんのデザインは、 木型にこだわり、つばの大きさや左右のカーブの微妙な違いで美しさを演出します。
帽子作りは、木型に生地を乗せて、指の腹でなぞりながら少しずつ木型のフォルムに素材を添わせて作り上げていきます。その絶妙な加減に、デザイナーの技術とセンスが問われます。磨き抜かれた手技は上質な素材の魅力に風格を生み出し、感性豊かな色彩感覚は大人の品格ある風情を漂わせます。
制作はすべて清水さん一人。とことん手縫い。目の届かないところで生産はしない。素材もフランス時代に出会った信頼できる店へ依頼して、輸入するというものづくり。
そしてフォルム。清水さんが目指す帽子は“美の王道”。
流行性や個性が強いものではなく、本来の帽子の形が一番身につける方の姿を美しく見せてくれるもの。 清水さんの帽子は作家の個性を見せつけるものではなく、スタンダードなスタイルにそっと、しかし入念に計算し尽くした隠れたこだわりを込めたものです。
【清水晶子さん「中折れ帽子」の魅力とは】
銀座もとじでも当初より制作を依頼し人気の高い「中折れ帽子」は、随所に、細やかに、清水晶子さんのこだわりがたくさん詰まっています。
■帽子のつばは左右非対称
帽子は本来少し斜めにかぶるもので、普通は帽子そのものは左右対称に作り、身につける方ご自身で斜めに角度を付けて被るものですが、これがなかなか、格好いい斜めの角度の被り方というのは難しいと言われます。そこで最初から極わずかにだけ、左右でつばの長さや角度を微妙に変えて“左右非対称”に手を加えています。すると、あえて斜めにかぶらなくても、かぶりこなしているような雰囲気が実現されます。
■東洋人の円形の頭に合わせたフォルム、でも前からは美しく
頭を入れる円系の輪の部分にもこだわりが。西洋人向けは楕円形なのに対して東洋人向けはまんまるの円形が基本。清水さんはその中間くらい、楕円形の少し手前くらいの形を採用しています。「外側の形を見ると、西洋人向けの横長フォルムの方がきれいに見える。でも 日本人の頭形は東洋人なので丸みが強い。そこで楕円系よりも少し丸くして被りやすくして、でも外から見ると西洋風の横長フォルムになるように仕上げています。」
■和装にも合う色へのこだわり
銀座もとじの為に制作いただいている帽子は、和装にも合うように“微妙な色合い”を選んでいただいています。
清水晶子さんについてはぜひこちらをお読みください
帽子の特徴、扱い方のコツ、お手入れもご案内
【泉二の一口対談】「帽子作家 清水晶子さん(SHIMIZUAKIKO)」
フランスにおける名門・名店での修行時代、大切な木型
【レポート】清水晶子さんのぎゃらりートーク
清水晶子さんについて
フランスで、オートクチュールの帽子デザインと製作技術を習得した帽子デザイナー。フラワーアレンジメントの仕事を経て、27歳の時「生涯出来る仕事」として母親が手掛けていた「帽子製作」を選ぶ。予備知識もないまま単身渡仏。語学学校に通いながら1年間フランス中の帽子店を巡り情報を集める。帽子職人のほぼ全員が薦めたMod’Art International deParisに入学(当時は帽子製作の専門学校)。そこでオートクチュール帽のデザインと製作技術を学ぶ。2004年「フランス職業適性証」を取得する。帽子アトリエ「マリーメルシェ」にて研修開始。カジュアル帽子から正装用帽子まで幅広く作製を手掛ける。2005年パリ国立オペラ座内のアトリエにて研修開始。15年間専属でバレエの帽子製作をしていた第一人者コリーヌの元で最高の技術とデザインを学ぶ。この年、世界で3代帽子のコンクールの一つと言われる仏ファッション誌「マダム・フィガロ」主催の帽子コンクールにて2位受賞(日本人初)。同年、コンクールオクターフォイユ(フランス)主催の帽子コンクール2005で1位獲得。2006年フランスの老舗帽子店アトリエ「MICHEL」にて研修開始。シャネル専属の帽子製作の傍ら「ルイ・ヴィトン」「エルメス」「バレンシアガ」の帽子も製作。 2006年帰国、自己ブランド「SHIMIZUAKIKO」を立ち上げ、現在はイタリア・ヴェネツィアにて制作を続ける。